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日本は島国であり、入り組んだ長い海岸線を持っている。海岸線には岬があり、沖合いには島々が散在している。岬や島には、船の安全を確保するために灯台が立っている。
灯台への旅をはじめたのは、1993年2月、関門海峡の入口に立つ明治5年(1872)建造の部埼灯台からであった。
昭和32年(1957)、中学3年生のときに、木下恵介監督の『喜びも悲しみも幾歳月』という映画が上映された。灯台守の夫婦愛・家族愛を描いた素晴らしい作品であったが、「おいら、岬の
灯台守は」ではじまる主題歌とともに、灯台をとりまく美しい海の風景が印象に残っている。
それから約30年後の昭和61年(1986)、同じ木下恵介監督で『新・喜びも悲しみも幾歳月』が製作された。この2本の映画を観くらべてみると、灯台が近代化され、
灯台周辺の風景も大きく変化しているが、灯台員の、灯台を守るという使命感は変わっていない。しかし、現在では、灯台員が常駐している灯台は極めて少ない。
日本列島には、北の宗谷岬から南の波照間島まで3000基を越える灯台がある。戦時中は200基ほどであったから、ほとんどが戦後に設置されたものである。そのうち、明治期に建造され、現在も機能しているものが69基、さらに近代化遺産として価値の高いAランク
灯台は23基である。
灯台のある風景に憧れて、西日本を中心に120か所ほどの灯台をたずねたが、灯台へのアクセスの楽しさと、灯台のある風景の美しさに魅了された。『喜びも悲しみも幾歳月』の舞台・男木島、ウミネコが舞う出雲日御碕、豊後水道の孤島・水の子島、屋久島の永田岬など、どこも思い出に残る
灯台ばかりである。 |
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豊後水道の孤島・水の子島灯台 壁紙→1024×768 |