芭蕉が見た風景 越後路  1689年7月4日
(陽暦8月18日)
2001.5.31取材 2003.5.16  2004.4.28
CAMEDIA E-100RS

酒田の余波日を重て、北陸道の雲に望。遥々のおもひ、胸をいたま
しめて、加賀の府まで百卅里と聞。鼠の関をこゆれば、越後の地に
歩行を改て、越中の国一ぶりの関に到る。此間九日、暑湿の労に
神をなやまし、病おこりて事をしるさず。


  文月や六日も常の夜には似ず

  荒海や佐渡によこたふ天河


 
 夜の出雲崎の海岸から佐渡島をのぞむ。

etigoji-nezugaseki.jpg (150013 バイト)
国道7号線沿いにある念珠ヶ関跡。
   


芭蕉が村上で2泊した久左衛門宅跡は、「井筒屋」
という旅館を営んでいる。

   

芭蕉が宿泊した旅籠・大崎屋跡、
昔ながらの民家が軒を並べている。

「銀河の序」の碑と芭蕉像がたつ芭
蕉園、藤の花が美しく咲いていた。

妙福寺の俳諧伝灯塚。左は1755年のもの、右は1922年の復刻碑。

銀河の序

ゑちごの驛出雲崎といふ處より佐渡がしまは海上十八里とかや谷嶺のけんそくまなく東西三十余里によこをれふしてまた初秋の薄霧立もあへす波の音さすかにたかゝらすたゝ手のとゝく計になむ見わたさるけにや此しまはこかねあまたわき出て世にめてたき嶋になむ侍るをむかし今に到りて大罪朝敵の人々遠流の境にして物うきしまの名に立侍れはいと冷しき心地せらるゝに宵の月入かゝる比うみのおもてほのくらく山のかたち雲透にみへて波の音いとゝかなしく聞え侍るに
荒海や佐渡によこたふ天河 芭蕉
俳諧伝灯塚に刻まれた3句。

五月雨の夕日や見せて出雲崎
東華坊

荒海や佐渡に横たふ天の河
芭蕉翁

雪に波の花やさそう出雲崎
廬元坊

「奥の細道」には、芭蕉が弥彦神社に参拝した記述はないが、曽良の随行日記には弥彦に泊って明神に参拝したと書かれている。弥彦神社の隣の宝光院に「荒海や」の句碑がある。2012/10/4
    

宝光院。左手に句碑がある。

「荒海や」の句碑。


弥彦山から見た佐渡島。


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