銀河の序
ゑちごの驛出雲崎といふ處より佐渡がしまは海上十八里とかや谷嶺のけんそくまなく東西三十余里によこをれふしてまた初秋の薄霧立もあへす波の音さすかにたかゝらすたゝ手のとゝく計になむ見わたさるけにや此しまはこかねあまたわき出て世にめてたき嶋になむ侍るをむかし今に到りて大罪朝敵の人々遠流の境にして物うきしまの名に立侍れはいと冷しき心地せらるゝに宵の月入かゝる比うみのおもてほのくらく山のかたち雲透にみへて波の音いとゝかなしく聞え侍るに
荒海や佐渡によこたふ天河 芭蕉 |
俳諧伝灯塚に刻まれた3句。
五月雨の夕日や見せて出雲崎
東華坊
荒海や佐渡に横たふ天の河
芭蕉翁
雪に波の花やさそう出雲崎
廬元坊 |
|