芭蕉が見た風景 平泉 1689年5月12日
(陽暦6月28日)
2001.5.29取材
CAMEDIA E-100RS


   三代の榮耀一睡の中にして、大門の跡は一里こなたに有。秀衡が跡は田野に成て、
  金鶏山のみ形を殘す。先高舘にのぼれば、北上川南部より流るゝ大河也。衣川は和泉
  が城をめぐりて、高舘の下にて大河に落入。康衡等が旧跡は衣が關を隔て、南部口を
  さし堅め、夷をふせぐとみえたり。偖も義臣すぐつて此城にこもり、功名一時の叢と
  なる。國破れて山河あり、城春にして草青みたりと、笠打敷て時のうつるまで泪を落
  し侍りぬ。

    夏草や兵どもが夢の跡

    卯の花に兼房みゆる白毛かな  曾良

   兼て耳驚したる二堂開帳す。經堂は三將の像をのこし、光堂は三代の棺を納め、三
  尊の佛を安置す。七宝散うせて、珠の扉風にやぶれ金の柱霜雪に朽て、既頽廃空虚の
  叢と成べきを、四面新たに圍て、甍を覆て風雨を凌、暫時千歳の記念とはなれり。

    五月雨の降のこしてや光堂


 hiraizumi-takadati.jpg (91243 バイト)
 高館跡義経堂から北上川展望。
  道路が造成されていたが、
  歴史的なこの景観をなぜ壊すのだろうか。

hiraizumi-konjikidou.jpg (141909 バイト)
木々のみどりを映す金色堂・旧覆堂。
芭蕉が見たのは1288年建造のこの堂。
        
hiraizumi-basyouzou.jpg (119673 バイト)
旧覆堂横に立つ芭蕉像と奥の細道文学碑。
hiraizumi-muryou.jpg (81662 バイト)
芭蕉が平泉で最後にたず
ねた無量光院跡。        関連ページ 平家物語への旅/平泉

[芭蕉が見た風景][次へ]