芭蕉が見た風景 那須   1689年4月16日
 (新暦6月3日)
2002.9.21取材
CAMEDIA E-100RS
   
 是より殺生石に行。館代より馬にて送らる。此口付のおのこ、短冊得させよと乞。やさしき事を望侍るものかなと、

  
野を横に馬牽むけよほとゝぎす

殺生石は温泉の出る山陰にあり。石の毒気いまだほろびず。蜂蝶のたぐひ真砂の色の見えぬほどかさなり死す。

奥の細道への旅で、栃木県でもっとも楽しみにしていたのが殺生石である。温泉神社近くの観光駐車場に車を置いて、温泉神社の那須与一寄進の鳥居をくぐる。境内からは、殺生石へ続く賽の河原が見える。

社殿の右手を進み河原へ降りて行くと、あたりには硫黄のにおいが漂っている。おそらく芭蕉が見た頃の風景とほとんど変わっていないのではないかと思う。

近くに、「いしの香やなつ草あかく露あつし」の芭蕉句碑が建っている。
 

那須与一が寄進したと伝えられる温泉
神社の鳥居。芭蕉もぐぐっただろうか。


殺生石へと続く賽の河原の千体地蔵。

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