芭蕉が見た風景 立石寺 1689年5月27日
(陽暦7月13日)
01.5.30 04.4.27
CAMEDIA E-100RS


 尾花澤にて清風と云者を尋ぬ。かれは富るものなれども、志いやしからず。都にも折々かよひて、
さすがに旅の情をも知たれば、日比とゞめて長途のいたはり、さまぐにもてなし侍る。

  涼しさを我宿にしてねまる也

  這出よかひやが下のひきの聲

  まゆはきを俤にして紅粉の花

  蠶飼する人は古代のすがた哉  曾良


芭蕉が滞在した清風宅跡。

芭蕉が7泊した養泉寺。

本堂前の「涼しさを」句碑。


 山形領に立石寺と云山寺あり。慈覚大師の開基にし
て、殊清閑の地也。一見すべきよし、人々のすゝむる
に依て、尾花沢よりとつて返し、其間七里ばかり也。
日いまだ暮ず。梺の坊に宿かり置て、山上の堂にのぼ
る。岩に巖を重て山とし、松柏年旧土石老て苔滑に、
岩上の院々扉を閉て物の音きこえず。岸をめぐり岩を
這て仏閣を拝し、佳景寂寞として心すみ行のみおぼゆ


      閑さや岩にしみ入蝉の声


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奥の院への石段を登り弥陀洞をすぎると仁王門が見える。

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五大堂への石段から、岩の上の納経堂を見上げる。

尾花沢に10日間滞在した芭蕉は、清風らのすすめ
によって立石寺に向かった。やや気まぐれに立ち寄
った寺で、あの名句が生まれた。

その日の内に山を上り、宿坊に1泊して、翌日、最
上川の船着場をめざした。


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五大堂から見る地形は、芭蕉の時代と余り変わって
いないのではないだろうか。


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根本中堂横の「閑さや」句碑、1853年建立。

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