菩薩のほほえみ 大山道の一町地蔵

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尾高道、二十四番の一町地蔵、後方は道標。1998/5/17 FujiGA645/60mm

 大山に関する色々な文献を読み、可能な限りの準備をして米子へ向かったのは五月中旬だった。例年
 になく雨が多く、梅雨のはしりのような天候が続いたが、大山山麓の新緑は、晴れていても曇ってい
  ても、それぞれに美しかった。

 雨が降っているときは、もっぱら道標や町石の場所を確認することに費やした。雨の中の道標探しは
 うまく行かず、撮影予定の道標を見つけられなかったことには悔いが残る。そして、晴れた日には、
 場所ごとの光線状態に合わせて移動し、寸暇を惜しんで撮影に没頭した。

 大山寺は霊峰大山の北西部にあり、大山寺参りは東西南北から四つのルートがある。

 東は、関金町を経て地蔵峠から北上し、さらに西へ向かい船上山麓を迂回して、赤崎町から南下して
 きた道と合流する川床道で、大山道の中でも最大の難路である。実際に車を走らせてみると、道がく
 ねくね曲がりアップダウンが多く、車でも楽な道ではないが、船上山付近では弓ヶ浜から美保関へと
 続く日本海が展望できる。

 西は米子市からの尾高道で、大山寺参りのメインルートであるが、30数年前に改修され、大山寺へ
 向かう「ときめきロード」という観光道路となっている。「伯耆松」「地蔵松」など樹齢350年の
 並木松が残り、緑の中を走るすがすがしい道路である。
     
 南は、岡山方面から大山南麓を経て枡水高原から北上する横手道である。今は二車線の道路が整備さ
 れ、カーブが多いものの林間を走る快適な道路であり、南大山の雄大な風景に出会える。   

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     鍵掛峠から見た大山の山容
     
(1998/4/28)   
さらに、北からの坊領道は、日本海に面した大山町から南下して大山寺への勾配を登り、大山寺のすぐ下の博労座で尾高道と合流している。

 これら大山寺へ向かう道路の分岐点には道標が建てられ、大山寺近くには町石が建てられた。そして今でも、江戸中期以降に建てられた道標や町石が残っていて、往時をしのばせてくれる。

                  『日本の石仏』1998年秋号
                  「大山道の道標と町石」より抜粋
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大山観光道路(尾高道)の最も大山寺寄りにある一町地蔵。
1998/4/27 NikonF4s/24-50mm
















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草花に埋もれるように
立つ尾高道の一町地蔵。

1998/5/15 NikonF4s/24-50mm
















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初夏の明るい陽射しを受けた尾高道の一町地蔵。
1998/5/17 CanonNewF1/50mm













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川床道のスキー場入口の一町地蔵。
1998/5/17 CanonNewF1/50mm

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地蔵ではないが、川床道の守り神・烏芻沙摩
(うすしま)明王。
1998/5/15 FujiGA645/60mm

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川床道の願掛岩地蔵、これも一町地蔵と思われる。
1998/4/27 CanonNewF1/50mm

[菩薩のほほえみ]