文学散歩

沼津の若山牧水

牧水終焉の地をたずねる。
07/3/31 *istD
沼津市若山牧水記念館


様々な人々の来訪で自分の仕事の時間がなくなり、酒を飲む機会も増えるなど、東京での生活に疲れた牧水は、いつしか田園生活を考えるようになる。

牧水が転居先に選んだのが、東京から遠からず、海岸に続く千本松原を持ち富士山が見える風光明媚な沼津だった。沼津から船で西伊豆の土肥温泉へ向かう途中で眺めた千本松原の偉大さに心惹かれたからだったと牧水は述懐してる。

そして大正9年、一家を挙げて沼津へ移住する。千本松原から半里ほど離れたところにある香貫山の麓の借家だった。のちに千本松原近くに住居を構えるが、千本松原を基点に旅をし、昭和3(1928)年43歳で亡くなった。

  〜若山牧水記念館のHPより引用


←牧水が保存に尽力した千本松原
   
●香貫山
香貫山の歌碑。
香貫山いただきにきて 吾子とあそび久しくをれば 富士はれにけり
おとずれた日はあいにく曇りだったが、晴れていればここから富士山が見えるのだろうか。
 
余談であるが、麓からここまで車で登れる。この道を下っているときにタクシーと離合した際に
脱輪してしまった。通りがかった熟年男性グループが車を持ち上げてくれて無事脱出できた。
   

●乗運寺

牧水の墓所は、乗運寺という立派な門構えのお寺にある。道路から門を通して墓所が見える。
墓所の両脇に牧水と妻喜志子の歌碑が並んで建っている。
聞きゐつつたのしくもあるか 松風の 今は夢ともうつつともきこゆ 牧水
故里の赤石山のましろ雪 わがゐる春の うみべより見ゆ      喜志子
   
●若山牧水記念館

昭和62(1987)年に開館した記念館。

館内の掛け軸と小さな牧水像。
     
●千本松原
千本松原の入口にある牧水歌碑第1号。
昭和4(1929)年建立。

幾山河こえさりゆかば
寂しさのはてなむ国ぞ
けふも旅ゆく

 


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