シネマ紀行
鉄道員
ぽっぽや
北海道南富良野町
2006年6月2日取材
*istD
1999年
「
鉄道員」製作委員会
=東映 112分
[監督]
降旗康男
[原作]浅田次郎
[脚本]
岩間芳樹、降旗康男
[撮影]
木村大作
[音楽]
国吉良一
[出演]
高倉健、大竹しのぶ、広末涼子、小林稔侍、吉岡秀隆、 奈良岡朋子、田中好子、安藤政信
北海道の幌舞線の終着駅幌舞の駅長・佐藤乙松(高倉健)は、鉄道員(ぽっぽや)一筋に人生を送ってきた。幼い一人娘を亡くした日も、愛する妻(大竹しのぶ)を亡くした日も、彼はずっと駅に立ち続けてきた。だが、その幌舞線も今度の春で廃線になることが決まっていた。
その年の正月、かつて乙松と共に機関車を走らせていた同僚で、今は美寄駅の駅長の杉浦(小林稔侍)が乙松を訪ねて幌舞駅へやってきた。彼は、今年で定年になる乙松に一緒にリゾートホテルへの再就職を勧めにやってきたのだ。しかし、鉄道員一筋の乙松はその申し出を受け入れようとしない。
やがて、終電が終わるとふたりは酒を酌み交わし、懐かしい想い出話に花を咲かせた。数々の出来事が、乙松の脳裡に蘇っていく。一人娘の雪子の誕生と死、炭坑の町として幌舞が賑わっていた頃のこと、機関士時代の苦労、愛妻・静枝の死。
そんな乙松の前に、ひとりの少女が現れる。どうやら、正月の帰省で都会からやってきた子供らしい。乙松は、あどけない少女に優しく話しかけながら、その少女に雪子の面影を重ねていた。その夜、昼間の少女が忘れていった人形を取りに来たと言って中学生の姉が駅舎を訪れた。乙松は、彼女を歓待してやるが、彼女もまた人形を忘れて帰ってしまう。
その翌日、杉浦が美寄に帰った後に、またしてもふたりの少女の姉と名乗る高校生(広末涼子)がやってきた。17歳の彼女は鉄道が好きらしく、乙松の話を聞いたりして楽しい時間を過ごした。だが、実は彼女は17年前に死んだ乙松の子供・雪子だったのである。彼女は、自分が成長する姿を乙松に見せに現れてくれたのだ。そのことを知った乙松は、死に目にもあってやれなかった娘への後悔の気持ちが雪のように溶けていくのを心の中に感じる。しかし翌朝、すっかり冷たくなった乙松の亡骸が、幌舞駅のホームで発見される。
『鉄道員』のポスター
根室本線幾寅駅にオープンセットが設けられ、屋外のシーンは主にここで撮影された。だるま食堂、井口商店、平田理容店のセットがそのまま保存され、幾寅駅前はレトロな雰囲気がただよっている。
構内にはロケに使われた腕木信号機が残っていた。
幌舞駅。
だるま食堂、「鉄道員」のヘッドマークのキハ、駅名標。
客が3日に1人というだるま食堂。
トイレもセット。少し高い位置にホームがある。
南富良野町のロケ地の案内板。
根室本線東鹿越〜金山のかなやま湖に架かる鉄橋。映画では反対側から撮影されていた。
映画はほとんど冬のシーンで雪山が頻繁に映し出されるが、南富良野町で最も目立つのは芦別岳(1727m)
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