シネマ紀行
 天国と地獄
 東海道本線酒匂川橋梁、鎌倉市腰越   2002.9.24 CAMEDIA E-100RS

 1963年 東宝=黒澤プロ 143分
[監督]黒澤明
[原作]エド・マクベイン
[脚本]黒澤明ほか3名
[撮影]中井朝一、斉藤孝雄
[音楽]佐藤勝
[出演]三船敏郎、仲代達矢、香川京子、三橋達也、木村功、山崎努ほか

製靴会社の重役・権藤は、ほかの重役たちと経営方針で対立する。全財産を抵当に入れ自
社株を買い占めようとした矢先、運転手の息子が自分の息子と間違って誘拐され、3千万
円の身代金を要求される。

犯人が指定した厚さ7センチのかばんに身代金を入れて、時速110キロで疾走する特急
こだま号に乗り込む。東海道本線の鴨宮・小田原間にかかる酒匂川橋梁が身代金の受け渡
し場所。犯人からの指示は、鴨宮側の土手で子供を確認し、7センチ開く洗面所の窓から
かばんを小田原側に投げるというものだった。
 
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   東海道本線酒匂川(さかわがわ)橋梁

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鴨宮側の土手。当時は未舗装であったが、
今は2車線の道路と、カラーの遊歩道まで
設けられいた。
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子供が立っていた鴨宮側の地点から
小田原方向を見る。
土手は夏草におおわれていた。


酒匂川の堤防で、誘拐された子供へ権藤が駆け寄っていくシーンは感動的だった。

   鎌倉市腰越(こしごえ)

     犯人からの電話に録音されていた電車の音が、江ノ電のポールがこすれる音であることが分かる。
     さらに、犯人が使った車にうろこが付いていたことから、江ノ電の沿線で唯一魚市場がある腰越に
     しぼられる。

     さらに、誘拐された子供の証言を手がかりに、江ノ島の一部が岬にかくれる位置に犯人のアジトが
     あることが分かり、江ノ電の腰越駅と鎌倉高校前駅の中間付近の丘の上が監禁現場に特定される。

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右が小動岬(こゆるぎざき)、岬の向うに腰越漁港がある。
この位置から見ると、江ノ島は小動岬にさえぎられ、島には見えない。
   


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腰越漁港から江ノ島を見る。
魚を売る店はあるが魚市場は今はない。

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崖の間の細い道を丘へ登って行く。
崖の上には家が建てこんでいた。

この映画を映画館の暗がりの中でみたのは、ずいぶん昔のことである。
スリリングなストーリーの展開がとてもおもしろかったし、かばんに仕掛けられた薬品が燃えて、
赤い煙が出るシーンの部分カラーが印象的だった。



ロケからすでに40年近くになるが、上の2か所のロケ地は当時の面影を残していた。
権藤邸はセットだったそうだが、あの場所は今はどうなっているだろうか。


[シネマ紀行]