シネマ紀行
 ゼロの焦点
 石川県富来町/能登金剛ヤセの断崖   01.6.2 CAMEDIA E-100RS

   

  1961年 松竹 95分
 [監督]野村芳太郎
 [原作]松本清張
 [脚本]橋本忍、山田洋次
 [撮影]川又昂
 [音楽]芥川也寸志
 [出演]久我美子、高千穂ひづる、有馬稲子、南原宏治、西村晃、加藤嘉ほか

 夫の鵜原憲一(南原宏治)が赴任先の金沢で失踪した。失踪のなぞを解くために、
あちこち尋ね歩く妻禎子(久我美子)。夫が別姓を使って、禎子との結婚直前まで、
米兵相手に売春婦をしていた久子(有馬稲子)と能登で同棲していたことを知る、

 夫の失踪のなぞが解き明かされるにつれ、関係者が次々と不審な死を遂げる。や
がて、憲一を含め、これらすべての死が、自分の過去が世間に知られるのを恐れた
社長夫人・佐知子(高千穂ひづる)による殺人だったことが分かる。

 
禎子と佐知子の対面の場が能登金剛ヤセの断崖そして、佐知子は、日本海の夕
暮れが迫る荒海に、ひとり小舟をこぎだす。

   
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能登の寒々とした風景を背景に沈鬱な物語がモノクロ画面で描かれていたが、おとずれたときは初夏で、映画とは
対照的に、明るい光の中に美しい海が広がっていた。この映画から13年後の1974年、全く同じスタッフで、
あの名作『砂の器』が作られることになる。


能登金剛は、映画『ゼロの焦点』によってよく知られるようになったが、みやげ屋や食堂が立ち並んだ観光地にな
らずに、静かな環境が維持されているのがうれしい。ロケから40年、周辺の木はかなり成長していると思うが、
ロケ当時の環境とほとんど変わっていないのではないだろうか。

   

  能登金剛ヤセの断崖
   

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断崖がつづく能登金剛、先端がヤセの断崖。
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ヤセの断崖の突端。
先端へ行くと足がすくむ。


   

[シネマ紀行]