和布刈めかり神事

福岡県北九州市門司区の和布刈神社に伝わる伝統行事で、旧暦の元日未明に航海の安全と豊漁を祈る。神社の創建は西暦200年頃とされているので、古代から1800年続いていることになる。 2018/2/16 EOS 5DV/24-105

和布刈神事は、何十年も前から見たいと思っていた。
2月中旬の寒い時期の午前2時半から3時頃に行われるので、地元に住んでいながら行く決心がつかないまま歳が過ぎた。
2018年の旧暦正月元旦は2月16日。めずらしく風のない日で、気温も高かったので、思い切って出かけた。

到着したのは午前2時前、狭いスペースにたくさんの撮影者で混雑していた。
この日の和布刈神事は、2時30分すぎから約20分間行われた。
位置取りがよくなかったので満足の行く写真にはならなかったが、印象に残る撮影となった。






狩衣(かりぎぬ)に烏帽子(えぼし)姿の3人の神職が、竹の松明を持ち関門海峡に降りてワカメを鎌で刈り取る。
かつては白装束だったようであるが、最近はカラフルな装束になっている。

■松本清張文学碑時間の習俗』  北九州市門司区和布刈神社 2008/2/16 K10D
神奈川県の相模湖畔で交通関係の業界紙の社長が殺された。
容疑者のタクシー会社専務は、死亡推定時刻には、遠く離れた九州の和布刈神社で行われた新年の神事を見物しカメラに収めていた。
この完璧すぎるアリバイに不審を抱いた『点と線』の三原警部補と鳥飼刑事が、試行錯誤を繰返しながら巧妙なトリックを解明してゆく。

和布刈神社奥には、松本清張の小説時間の習俗の一節を刻んだ文学碑がある。


 神官の着ている
 白い装束だけが火を受けて、
 こよなく清浄に見えた。
 この瞬間、時間も、空間も、
 古代に帰ったように思われた。


和布刈砲台跡の碑と並び立つ松本清張文学碑。


和布刈神社前の石灯篭の横で和布刈神事が行われる。


門司港の旧門司三井倶楽部に展示されている「和布刈神事」の模型。