美郷町の御田祭2013

宮崎県美郷町(みさとまち)の御田祭(おんださい)は平安時代から伝わる農耕神事で、毎年7月第1
日曜日に開催されている。 2013/7/7 EOS 7D/18-200


  
御田祭のメイン会場は、国道388号線沿いの年の神神社のすぐ北にある神田で、2反(20アール)の広い田んぼであるが、御田祭はそもそも 霧島大権現田代神社の田植え神事である。

ヒコホホデミノミコト(彦火火出見命)を祀る田代神社は、標高897mの日陰山(権現山)の中腹、標高550mくらいのところにある。

祭り当日の8時、年の神神社から1kmほどの山中にある上円野(うえんの)神社で、田代神社の神の降霊を行い、神霊を神輿へ移す。

神輿を従えた御神幸の行列は、ゆっくりと山を下り、愛宕や寺の迫の集落あたりを一周する。10時20分ごろに年の神神社に到着し、11時すぎに神輿が神田に入る。

その間に、神田では牛馬入れ、田植え歌の披露、神楽奉納、子供神輿入れなどが進行し、最後に早乙女による田植えが行われる。

今回は、御神幸を中心に撮影したため、観客に一番人気がある牛馬入れをあまり撮影できなかった。

美郷町の御田祭は、台風でも大雨でも中止したことはないそうだが、2010年は口蹄疫のために中止せざるをえなかった。

2013年は、直前に「サンデー毎日」が巻頭カラーページで美郷町の御田祭を紹介したそうで、例年に比べ観客が多かったようだ。後日の新聞記事によると、観客は約4000人と書かれていた。


参考サイト 日本の祭り「美郷町の御田祭」

        宮崎観光写真「御田祭」





 
  


上円野神社で神霊を神輿へ移す神事が行われる。


神事を終えた一行が神社の石段を降りてくる。天狗は暑そうだった。


神輿が杉木立の石段を下る。このすぐ先で、上円野神社の神域を出て、町道に入る。
  

御神幸を待つウナリ。ウナリとは神への供物を運ぶ女性たち。
お櫃の中のものは観客に配られたそうだ。

近くに行くまで御田祭の案内板がなく、祭りが開催されるのだろうかと少し不安になったが、会場付近ではたくさんの幟が出迎えてくれた。


御神幸が年の神神社へむかう。左の人だかりのあるところが神田。うしろは標高716mの尖(とがり)山。日陰山はもっと右のなだらかな山容の山。

 


馬を神田に入れると馬が病気をしないという。鞍がついてない馬に乗って神田を駆けまわる。周囲の観客ははねた泥をあびる。

 


走り馬によって荒らされた田んぼを、鞍と鋤をつけた馬でならす。右手に見えるのが田代神社のある日陰山。

 


牛入れに続いて神輿が入り、田んぼを練り歩く。 壁紙1024×768


出番を待つ早乙女の前で神輿が大きく持ち上げられ、祭りは120人の早乙女たちによる田植えへと進行する。


120人の早乙女が半分に分かれ、田んぼの真ん中から、長辺を南北へ植えて行く。 今まで見た田植え神事のなかで最大規模。
囃子手は田んぼの中に入らずに、舞台の上に幟を立て太鼓に合わせて、催馬楽(さいばら)という平安時代の古謡を唄う。
 

歌い手は女性、囃子手は男性の場合が多いが、ここは全員男性。

梅雨明けの猛暑の中、田植えが進む。