阿蘇の御田祭
御田植神幸式2013

熊本県阿蘇市一宮町の御田祭(おんだまつり)御田植神幸式は、7月26日に手野の国造(こくぞう)神社で、7月28日に宮地の阿蘇神社で開催される。2013年、国造神社は雷雨で中断されたため、阿蘇神社を中心に掲載した。  EOS 5D/24-105  EOS 7D/70-200


 壁紙1024×768

阿蘇神社御田祭の中心祭事は御田植神幸式である。11時半に神社を出発し17時半に帰着する。帰着後、社殿を12回まわる宮巡りを行って 、御田植式でしめくくり19時終了。順路は約4kmで、所要時間は7時間半に及ぶ。

神幸行列は、猿田彦の面・神職・五色絹・宇奈利・赤黒獅子・早乙女・田楽・大太鼓・ 牛頭人形・田植え人形(田男・田女・手頭)・神輿4基・金幣・三叉鉾などで構成され、総勢 200名くらいだという。神へ捧げる食事が入った御櫃を頭に載せて運ぶ宇奈利は、300m おきくらいに御櫃を下ろして休憩する。

順路図と予定時刻が楼門下に掲示されていた。地図上では上が西で、下側つまり東側に神が休息する御仮屋が2か所ある。楼門の右手にある神幸門を出て東へ、二の御仮屋を通過して一の御仮屋へ。二の御仮屋へ戻り、15時までの1時間ほどが昼食休憩。 行列参加者のほとんどが自宅へ帰る。

御仮屋では国の重要無形民俗文化財に指定されている御田植式が執り行われる。円陣を組んだ行列一行のまわりを神輿が田歌を歌いながら廻り、神職・氏子が苗を投げる。苗が神輿に載ると吉で、筆者も苗を投げてみたが、つるつるした神輿の屋根に載せるのは難しかった。

15時過ぎに二の御仮屋から神幸を再開し、ひなびた感じの下町、観光客でにぎわう仲町・上町を通って、楼門の左側にある還 御門から境内に入る。この日、 神幸門を出たのが11時38分、還御門に入ったのが17時36分。


 

■阿蘇神社から一の御仮屋へ
  

獅子、田楽、大太鼓。

牛頭人形、田植え人形、神輿がつづく。
  

馬に乗った早乙女。

馬、神輿、そして神官が最後をしめくくる。
 

住宅街の狭い道を進む。

神社を出発して約20分、御櫃を下ろして休憩。
 
 
祭りの一番人気は白装束の宇奈利さん。眼だけで年齢を判断するのは難しいが、中高年が中心のようだった。


二の御仮屋付近を進む。うしろに、阿蘇五岳の涅槃像の顔の部分・根子岳が見えている。
 

阿蘇市役所付近の県道を横断して一の御仮屋へ到着。12時23分だった。
26日に降った雨の水溜りが残っていた。

宇奈利によって運ばれた神への食事。ちまき、こんぶ、山芋、ナスなど。


食事は神輿へ置かれ、祝詞が奏上された。
神輿の神様も人もしばし休憩。

■一の御仮屋から二の御仮屋へ
 



馬に乗った早乙女が馬から降りてくると「かわいいね」などと言われながら、
おじさん、おばさんカメラマンに笑顔で応じていた。 壁紙1024×768

アイシャドウの宇奈利さん。


こちらへ視線を向けてくれた宇奈利さん。
 
一の御仮屋出発前のひととき。宇奈利は御櫃を頭に載せると表情がひきしまる。早乙女は馬にまたがり笠の紐をしめる。


二の御仮屋に向けて出発。左手薬指のリングが光っていた。


一の御仮屋から20分ほどで二の御仮屋へ到着。13時33分だった。
 

薄暗い御仮屋の中では、神官に御酒が供されていた。

人がいなくなり、神様だけになった二の御仮屋。
質素な木造・瓦葺きの建物。

■二の御仮屋から下町へ
  

二の御仮屋前での御田植式。4基の神輿が周回し、それを取り囲む人が神輿に向かって苗を投げつける。
 

風宮(かざみや)神社の前を通る。時刻は15時25分。

風祭は、農作物が強風の被害を受けないよう、風を追放するために行なわれる催事で、この祭りが行われるのが風宮神社。風宮神社は宮地と手野の2か所にある。

2人の神主が御幣を持ち、宮地の風宮神社から5km離れた手野の風宮神社の風穴まで、それぞれ違う道を歩いて農作物に被害を与える悪い風を追い込む。

 
 
 風宮神社の先で右折する。


このあたり、わずかに残った田んぼのある道。根子岳はかすんでいた。時刻は15時49分。
御田植神幸式は祭神が苗の生育状況を見て回る催事でもあるらしい。今は田んぼが少なくなり、本来の目的を達成できていないのかもしれない。
 
 
 
 
下町を進む。この通りの壁には御田祭 の神幸行列の壁画が描かれている。時刻は16時14分。

■下町から仲町へ
 
一の宮町で一番にぎやかな仲町通りを行く。時刻は16時44分。
 

仲町で少し長い休憩。腰も痛くなるだろうし足もだるくなるだろう。宇奈利さん
にとっては過酷なお祭りだ。写真をたくさん撮らせていただいて感謝します。

美少女の早乙女さん。中学生かと思ってたずねると小学生だと言う。最後にこちらに向かってほほえんでくれた。あなたの写真もたくさん撮りました。
 
休憩時間中は宇奈利さんもリラックスしている。そんな姿を見ているのは心やすらぐひとときだった。
またひとつ、不思議の国ニッポンに触れることができた。

■阿蘇神社へ
 

還御門から境内へ入る。時刻は17時37分。

 
 
阿蘇十二神にちなんで社殿のまわりを12回まわる。その後に御田植式がある。
筆者は、社殿を6回くらいまわったところで帰宅した。18時5分だった。御田植式が終わったのは19時近くになったのではないだろうか。
帰る途中で雨が降り始めた。18時半だった。御田植式は雨の中だったのかもしれない。
次回行くことがあれば、御田植式まで見届けたいと思う。

 
 
 

■国造神社の御田祭・御田植神幸式
  
手野の大杉でよく知られていた国造神社は阿蘇外輪山の麓にある。2012年は豪雨災害でおんだ祭りが行われず2年ぶりとなった今年 、2013年7月26日は雨だった。

阿蘇神社の御田祭・御田植神幸式が華やかなのに対して、国造神社は質素な印象を受けた。

午前10時から拝殿にて式が行われ、10時45分頃から神幸がはじまった。神社から真南へ1kmほどの御仮屋まで約50分、11時35分頃に到着。御仮屋で祈りが捧げられ、午前中の行事は11時55分頃に終わった。
小雨の中ではあったが、午前の神幸は何とか終えた。

午後2時半に再び集合し、3時から神社までの神幸が開始される予定だった。午後から雨が小止みになったので晴れることを期待したが、午後3時前から雷雨が激しくなり、御仮屋から神社までの神幸は中止された。 したがって、午後にどのような神事があるのか確認できなかった。

来年、天気がよければ、ぜひもう一度たずねたいと思う。


 
 
 

激しい雨の中、神事に臨む宇奈利さん。阿蘇神社は14人、国造神社は6人。

雨中の神幸に備えてレインコートを身に着ける。蒸し暑いだろう。


 

田植え人形も雨の中を行く。

雨にぬれた石段を慎重に神輿を下ろす。
 

雨の県道を行く。撮影者が多く、撮影者が入っていないのはこの1枚だけだった。
  

神輿もかき手もずぶぬれになって行宮(御仮屋)に到着。

到着後、御仮屋では儀式。

 
12時過ぎの御仮屋はひっそりしている。


午後2時半近くになると参加者が集まってきた。
 

午後3時過ぎ猛烈な雷雨となり神幸は中止。

神社へ戻り、静かな境内の写真を撮って打ち止めとした。