廃墟の風景

広浜鉄道今福線

2017/6/3 K-5Us/16-85  EOS 7DU/10-18
2017/11/20 K-5Us/16-85


                                                               岩見公民館佐野分館前の県道301号をはさんで向かい側にある説明板。

今福線は広島と浜田を結ぶ広浜鉄道の島根県側のルートとして昭和8年(1933)、旧国鉄山陰本線の下府(しもこう)駅から石見今福駅までが
着工された。しかし、工事がほぼ完成した昭和
15年(1940)、太平洋戦争のため中断された。

昭和44年(1969)、今福線旧線とは別に浜田駅を起点とする今福線新線として工事が再開され、広島側の可部線三段峡でも工事が開始され
たが、昭和
55年(1980)、国鉄の経営悪化により工事は中止された。

現在、下府駅から旭町駅跡地間にはトンネル、橋梁、橋脚等の遺構が残っている。一部の鉄道敷地は道路に転用され使われている。
また、平成
20
年(2008)には、今福線コンクリートアーチ橋群が土木学会から選奨土木遺産の認定を受けた。

山陰道(江津道路)の浜田東ICから、地図の右上の今福第一トンネルの少し北にある有福第三トンネル付近へ向かい、
左の旧線と新線が合流している第一下府川橋梁手前まで散策した。

おろち泣き橋付近の公衆トイレまでは県道301号線に沿って行き、途中、丹後坂の石畳などに立ち寄った。
公衆トイレから先は県道を離れ、第一下府川橋梁の手前までの往復1.6kmを歩いた。全体の所要時間は約4時間だった。

第一下府川橋梁から先は立入禁止になっていて、第一下府川橋梁の横にある4連アーチ橋を見ることができなかった。

参考サイト 
広浜鉄道今福線ガイド 幻の広浜鉄道今福線マップ 歩鉄の達人/今福線


有福第三トンネルと下府川の中に立つ2基の橋脚。

 
今福第一トンネルまでの間に橋脚が2基残っていた。

 
主要な遺構の近くには写真入りの説明板が立っている。左の階段を登ると、今福第一トンネルの前に出る。


今福第一トンネルの南には4基の橋脚が残されているそうだが、3基しか確認できなかった。もう1基はむこうの杉林の中だろう。


線路敷跡の道路。左の石壁は鉄道の擁壁。サイフォンの原理を使った通水施設があったというが、右の石組もその施設の一部だろう。



 
この5連アーチ橋は県道301号線の下にある。したがって、県道からは見えない。
    

今福第三トンネルを北から見る。

今福第三トンネルを南から見る。
   

4連アーチ橋。


4連アーチ橋の上から今福第四トンネルを見る。


今福第四トンネルの内部。


今福第四トンネルを南から見る。


今福第四トンネルのすぐ先に1連アーチ橋。
   

手前に橋台、対岸に橋脚、後ろの高い位置に浜田自動車道の橋が見える。
   



おろち泣き橋という名の4連アーチ橋。今は県道301号線の道路橋となっている。
アーチ橋をおろちに見立て、今福線の廃止が決まった日から、おろちが泣き続けていると地元では言われている。


おろち泣き橋から見る。むこうの森の中に今福線跡がある。


公衆トイレから先は簡易舗装の道を進む。


新線との合流地点付近。第二下府川橋梁が見えている。


第二下府川橋梁からはまっすぐな草道となる。別名「鉄楽の道」
   

緑いっぱいの「鉄楽の道」を進むと、柵と下長屋トンネルが見えてくる。ここに線路が敷設されることはなく、列車も走ることはなかった。
   

新線と旧線の分岐点。
まっすぐ進めば新線
、第一下府川橋梁を渡って、鉄道建設公団下関支社が1975年に建造した全長1633mの下長屋トンネルへ。
右へ進めば旧線の4連アーチ橋を渡る。


旧線のアーチ橋は3連に見えるが、一番奥が木に隠されている。


旧線を進み、アーチ橋の上から新線の
第一下府川橋梁と下長屋トンネル入口を見る。
   

すぐ先に4連と思われるアーチ橋があるが、木が茂ってよく見えない。

保線小屋だろうか。


さらに400mくらい歩くと3連のアーチ橋がある。


3連アーチ橋のすぐ先に、1937年竣工の第6今福トンネルがある。この鉄管はサイフォン式の水路だろうか。


第6今福トンネルを振り返る。左手に貯水槽のようなものがある。


すぐ先にある桁橋からトンネルを振り返る。


第一下府川橋梁付近から600mくらい森の中だったが、
桁橋からは森の出口が見える。


森をぬけるとのどかな田園風景で、森の中の息苦しさから解放される。草茫々だった廃線跡は車が走れる舗装路となる。


サイフォン設備跡。


新旧線の合流地点。左が旧線、右が旧線で下長屋トンネルが見えている。


下長屋トンネル。


今福橋梁。


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