廃墟の風景

日向神(ひゅうがみ)ダムの廃隧道群

2015/4/28 PENTAX K-7/16-45

日向神ダムは矢部川の上流、八女市黒木町の国道442号線沿いにある。
矢部川の治水と大牟田地域への電力供給を目的に昭和28年(1953)に建設された。
ダム湖に沿って県道115号線が走っていて、北岸にある4本の隧道は昭和35年(1960)に建造されたものである。
蹴洞岩(けほぎいわ)付近にある3本の隧道は昭和35(1960)年から昭和40年(1965)にかけて建造されたものである。
この区間は車の通行はできず廃道となっていて、バイパスする形で新しい橋がかけられている。

国道との分岐点に車を置いてダム湖北岸を進み、車通行不可区間の3本の廃隧道を見て、新しい橋を渡り出発地点へ。
所要時間は、風景を見ながらゆっくり歩いて1時間半だった。



■国道との分岐からダム湖北岸を進む


国道との分岐点付近を出発する。


最初の隧道、八媛隧道(121m、1960年)を進む。


日向神ダム堰堤。展望台が閉鎖されていて、堰堤全体が見れなかった。


堰堤上を進む。むこうに天戸隧道が見えている。


天戸隧道(55m、1965年)


下鶴隧道(67m、1965年)、隧道の向こうに赤い橋が見えている。


対岸の岩の中に3本の廃隧道がある。


熊の内隧道(24m、1960年)。

■3本の
廃隧道を進む

❶日向神(ひゅうがみ)隧道/長さ47m/1960年

東口。岩がゴツゴツした素掘り隧道で、荒々しい印象を受けた。

西口。扁額には苔が生えていて字がよく見えなかった。

西口には高さ制限の道路標識が残されていた。この道は、廃道になるまで県道115号線だった。

➋蹴洞(けほぎ)隧道/長さ27m/1965年


東口。


中から西口を見る。西口の先は草ぼうぼう。


西口。
蹴洞岩(けほぎいわ)という大きな岩の直下を削り貫いている。
はっきりと字が読める変額が残っている。
右手に電線が見えるが電話線と思われ、廃道となっても役割を果たしている。

➌神遊(しんゆう)隧道/長さ29m/1965年


東口。このあたりは岩が落ちてきそうで少し怖かった。


東口の上部が崩落したためだろう、扁額が隧道内に取り付けられている。


西口。こちら側にも扁額が残っている。


神遊隧道から先は、道が見えないくらいに木が茂っている。


県道115号線との合流地点。すぐ近くに新しく造られた赤い橋。

国道との分岐点から下鶴隧道までは道が狭いところがあるので、国道を2kmほど南下し鶴橋という赤い吊り橋を渡った方が楽である。