廃墟の風景

犬島精錬所跡

2010/5/22 PENTAX K10D
   

帰りの船から見た犬島。煙突が立っているのが犬島、その左が沖鼓島、端っこに小さく見えているのが白石灯標

銅は江戸期より主要な輸出品として日本経済を支える存在でしたが、銅の精錬時に発生する煙害対策や原料輸送の利便性の観点から、
瀬戸内海の島々に精錬所が建設されました。

1909年に地元資本によって建設された犬島精錬所もそのひとつであり、後に藤田組、住友へ経営者を変えつつ銅の精錬を行いましたが、
銅価格の大暴落により約10年で操業を終えました。犬島では一時的に人口が急増し、港の周辺には会社の社宅や飲食店、娯楽施設等
が建ち並び、銅生産の好調ぶりが反映されました。現在の犬島には、銅の精錬過程で発生する鉱滓からなるカラミ煉瓦造りの工場跡や、
大煙突など独自の産業景観を形成し、90年近くを経てかつての大規模な精錬事業を伺わせる遺構が良好な形で残されています。

また犬島精錬所跡地は日本の産業発展の過程において革新的な役割を果たした遺産として、平成19年度経済産業省による「近代化産
業遺産群story30」に認定されています。
〜犬島アートプロジェクト「精錬所」公式サイトより引用
    
犬島へは、岡山市東区の宝伝港から定期船で10分弱。

精錬所跡は、直島福武美術館財団が管理していて、犬島港付近
にあるビジターセンターで入館料1000円を払ってから入口
へ向かう。

15分おきに開門されるが入館前に注意事項などの説明があり、
入館後は立ち入り禁止区域を除いて自由に散策できる。外に出
るときは、自分で回転式のロックを解く。一度外に出ると、再
入館はできない。



←犬島アートプロジェクト「精錬所」ビジターセンター


 


大煙突付近の地下がアートの展示スペースになっていて、周辺はきれいに整備されているため廃墟の面影はない。
この煙突は煙突効果を利用した空調に使われていて、倒壊しないように補強工事が施されたそうだ。


煉瓦の塀が立ち並ぶ風景は犬島精錬所跡を象徴する風景。むこうに沖鼓島が見える。
    

美しい煉瓦のアーチ。

何の跡だろうか。碧くよどんだ池があった。


発電所跡。
    

海側には煉瓦が敷き詰められている。出荷場だったそうだ。

敷き詰められた煉瓦には英字が。

廃墟の風景