廃墟の風景

鐘ヶ坂隧道

日本最古の煉瓦隧道 2017/10/31
K-5Us/16-85
    
日本最古の煉瓦隧道である鐘ヶ坂隧道は、明治16年(1883)に建造された。
位置は現在の丹波市と篠山市の境界の鐘ヶ坂峠にある。


鐘ヶ坂峠には、1883年に鐘ヶ坂隧道が建造され、自動車の通行に適した旧鐘ヶ坂トンネルはが1967年に建造された。その間の84年間は鐘ヶ坂隧道が使用されつづけた。

旧鐘ヶ坂トンネルへの道は2車線ではあったが、丹波市側にはヘアピンカーブがあり、落石や冬季の凍結などによる交通規制を改善するため、2005年に新鐘ヶ坂トンネルが開通した。旧鐘ヶ坂トンネルは2008年に閉鎖されている。

鐘ヶ坂隧道へはまず北からアプローチすることにした。遊歩道入口付近にカーナビをセットしたがうまく誘導してくれなかった。手前で通行止めになっていたからである。

鐘ヶ坂公園近くにある通行止めの標識の手前で車を降り300mくらい歩くと、右手に遊歩道入口がある。ここから鐘ヶ坂隧道まで約600m、歩きやすい道だった。しばし、明治隧道の雰囲気を堪能する。

鐘ヶ坂隧道も中に柵があるので、引き返して国道176号線を南へ向かう。追入交差点から旧道を北へ、遊歩道入口まで車で行ける。遊歩道入口から隧道まで約300m、草が生えていて、雨後ためぬかるんでいた。


■北からのアプローチ


通行止め。ここから遊歩道入口まで300mほど歩く。


旧鐘ヶ坂トンネル北口。右手に「明治の隧道・遊歩道600m」の標識。


遊歩道入口。鐘ヶ坂自然公園の石碑あり。柵の
左側の隙間から入る。


ヘアピンカーブのところ。「
明治の隧道・遊歩道300m」の標識あり。




正面に鐘ヶ坂隧道。隧道の延長は268m、幅員は4.5m。左手に鐘坂隧道碑と寄付者と金額が刻まれた石碑、右手に石仏。
扁額は草に隠されて見えないが、三条実美の筆で「鑿山化居」と刻まれているという。



■南からのアプローチ


左に旧鐘ヶ坂トンネル南口、右に遊歩道入口の柵。


柵には「開けたら必ず閉めてください」と書かれていた。


南口にも扁額があり、有栖川宮熾仁親王筆で「事成自同」と刻まれている。


内部に入ってストロボを当てると、赤い煉瓦の色が浮かび上がった。天井に補修の跡が見られるが、まだしっかりしている。

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