廃墟の風景

国道113号旧道・片洞門歩道

2012/10/6
PENTAX K20D
 



     

山形県米沢盆地の小松から宇津峠を越え、小国を経て新潟県境の玉川に至る道路建設が着工したのが明治13年(1880)、開通が明治19年(1886)。現在の弁当沢トンネル付近は明沢川の深い峡谷になっているため、垂直に近い岩場を削って道を造った。これが片洞門である。
昭和28年(1953)には国道113号となったが、交通量の増加に対応しきれず、新国道の建設によって昭和34年(1959)にその役割を終えた。
現在は小国町が管理する遊歩道となっているが、ほとんど手が加えられていない自然の道が残っている。


図の@からDまで歩行距離は1.5kmくらいだろうか、平坦な道でゆっくり歩いて35分だった。
左側が深い谷で道幅が狭いところがあるが、ほとんど危険なところはない。
ただし、Bより前、国道をくぐる手前に道が崩落している箇所では細心の注意が必要で、Bでは米坂線を横断しなければならない。
    
@弁当沢トンネル東口の横から歩き始める。
    

弁当沢トンネル東口のスノーシェッド横は草におおわれていた。

木立の中のさわやかな道を進む。
    

弁当沢トンネルと次の綱取トンネルの間にある片洞門休憩所に到着する。
国道の南側に広いスペースがある。
ここまで約15分。

自然な道は一旦途絶え、綱取トンネルの左、材木が置かれている左手にに片洞門歩道の入り口がある。

A綱取トンネル東口左手から片洞門の名にふさわしい道となる。
   

すぐ右手に蛇神が祀られている。ちょっと不気味な感じ。

左手は崖で、木の間から明沢川の流れが見える。
    

右に大きく回り込むと片洞門。かつてはここをトラックやバスが通っていた。

その先に、工事の安全を祈った観世音菩薩が祀られている。
    

国道の綱取橋の下を階段でくぐる。

米坂線のコンクリートアーチ橋に到着。ここまで約25分。

B米坂線を越えて石造りの綱取橋へ。
     

列車の時刻と接近音がないか確認して米坂線を横断する。

少し歩くと、草木におおわれた綱取橋が見えてくる。

C綱取橋から米坂線の線路まで。


足場がなく綱取橋の全景を写せなかった。綱取橋は、明治16年(1883)に薩摩から石工を呼んで完成させた。
橋長27.3m、橋幅4.55m。建造から130年になろうとしているが今でもしっかりしている。

   

ひさしが突き出した片洞門。右手には車止めが見える。

車止めのために置かれた石。すぐ下は崖。

D米坂線の線路で道は途絶える。ここまで約35分。
    

米坂線綱取隧道西口のスノーシェッド。

スノーシェッドの先に米坂線の線路。線路の正面は現国道113号線。

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