廃墟の風景

旧国道13号線・万世大路まんせいおおろ

2014/10/7
EOS 7D/17-40
 

万世大路は、明治14年(1881)に山形県米沢市と福島県福島市を結ぶ約48kmの国道として開設された。
昭和41年(1966)に国道13号線が開通し、万世大路は廃止された。

国道13号線の大滝第2トンネルと東栗子トンネルの中間あたりに、万世大路への分岐があるようだが、通れるかどうか分からなかったので、
東栗子トンネル付近の道(下の説明板の点線で描かれた道)を登り、途中、万世大路と合流して、二ッ小屋隧道まで歩いた。
当日は台風18号が通過した翌日、道は少しぬかるんでいて、雨を含んだ草がズボンの裾を濡らした。
登山口から二ッ小屋隧道まで約40分、帰りは下りなので約30分だった。


東栗子トンネル東口付近にある登り口に真新しい説明板が立っていた。

登り口付近では、2017年完成目標の東北中央自動車道の工事が行われていて、ここは新栗子トンネルの換気口だそうだ。


登山口から5分ほどのところにケーブルの残骸があった。
ここにはスキー場があり、登山道はゲレンデ管理用の作業道だったという。


万世大路との合流地点と思われる。向こうが福島側。
草茫々で道が見えない。


道のほとんどは両側から草木が伸びて狭くなっているが、このように広々としたところもある。しかも石垣が残っている。
かつて定期バスが走っていたというから、道幅は5mくらいあったのではないだろうか。







二ッ小屋隧道は素掘りだったが、昭和9年(1934)に拡幅改修された。
長さは384m、隧道の入口に立つと中から水の音が聞こえる。天井に割れ目があり、そこから水が流れ落ちているという。
米沢側は3分の1くらい埋まっているようだ。

隧道の少し手前右手に石段があり、上ってみると鳳駕駐蹕之蹟(ほうがちゅひつのせき)という石碑があった。
鳳駕駐蹕とは天皇が車を止めて休息したという意味だそうだ。


この石碑には明治14年の銘がある。


石碑の右手にさらに石段があり、石段を上ると山神の碑があった。

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