廃墟の風景

野谷のたに隧道

2013/9/26
EOS 5D/24-105
 
    
徳地から大原湖へむかう国道489号線のゆずりはトンネルを越えた先の左手に、国指定史跡の「野谷の石風呂」がある。
国道489号線の西側を迂回するように道があり、これが国道489号線の旧道。ここに二つ連続して隧道が残っている。
隧道を車での通りぬけることはできないが、隧道のそばまで行ける。


二つの隧道のうち南の隧道。素堀りにコンクリートが吹き付けられている。道路標識も健在で、高さ制限3.4m。
    

すぐ近くに、「野谷の石風呂」がある。
今は使用されることはほとんどなさそうだが、きれいに保たれている。

文治2年(1186)、東大寺大勧進であった俊乗房重源が東大寺再建造営の用材の主要採取地として現在の徳地町周辺を開発し、多くの建築用材を奈良へ送った。

野谷の石風呂は、重源が、作業をする人たちの病気治療のため現在の山口市徳地野谷の地に設けたのものの一つと伝えられている。

石風呂は、石を焼いて水を注ぎその湯気に浴する岩穴を利用した蒸風呂。

この石風呂は佐波川の支流にあたる四古谷(しこ
たに)川の巨岩の麓を横穴式に掘り込んで作られており、高さ0.9m、幅0.6mの長方形の出入口がある。石風呂の中の広さは奥行き2.5m、幅1.9m、高さ1.1m。


←北の隧道。岩をくりぬいて造られていることがよく分かる。
  高さ制限は3.0m。
    

国道をさらに北上すると「ふれあいパーク大原湖」というオートキャンプ場がある。その南端に旧柚野小学校の玄関ポーチが遺されている。
柚野小学校は昭和10年(1935)の開校であるが、ダム建設により昭和31年(1956)に水没した。そのときに保存のため現在地に移設された。

廃墟の風景