廃墟の風景

佐世保要塞

関連サイト 佐世保要塞・砲台跡 日本の要塞 2013/5/25 PENTAX K-7
    
明治22年(1889)、佐世保鎮守府が開かれ、海軍の根拠地としての佐世保軍港が築造された。
佐世保軍港を防衛するため佐世保要塞が計画され、明治30年(1897)より築造が開始された。

佐世保湾口の敵艦通過阻止、佐世保市の防御のため、佐世保要塞は大きく分けて以下の3地区にわたり設置された。

佐世保湾口北側地区には高後崎砲台、小首砲台、丸出山堡塁。佐世保湾口南側地区には面高堡塁砲台、石原岳堡塁。
佐世保市北側/西側地区には牽牛崎堡塁砲台、前岳堡塁。

しかし、
日露戦争では一発の砲弾も発射されることなく終戦を迎えた。
これらの遺構のなかで、比較的状態がよく、場所もわかりやすい丸出山、小首、石原岳をたずねた。
行き方は関連サイトをご参照いただきたい。
   
■丸出山堡塁・観測所跡(佐世保市俵ヶ浦町)
丸出山には、観測所跡、24加砲座跡、28榴砲座跡が残っている。
ただし、24加砲座跡は民家の裏側にあり、許可をもらえば見ることが出来ると思うが、今回は除外した。


ここは
棲息掩蔽部(せいそくえんぺいぶ)で、倉庫と休憩所を兼ねたものではないだろうか。
    

石段を登ると観測所が見える。

観測所の装甲蓋が完全な形で残っている。

ここから九十九島が見える、この景色は100年以上前とほぼ同じだろう。
   
■丸出山堡塁・28榴砲座(りゅうほうざ)跡(佐世保市俵ヶ浦町)
砲座の間に棲息掩蔽部を置くという構造になっていて、砲座が4か所残っているそうだが、草木に埋もれてよく分からなかった。
     

草の茂る右手の道を進み森の中へ入る。

緑におおわれた煉瓦造りの門。
   
   
■小首堡塁(佐世保市俵ヶ浦町)
丸出山堡塁から南へ1.5kmほどのところにある。
俵ヶ町の郵便局から西へ500mくらいのところに車を止めて、丸出山堡塁と小首堡塁を訪ね歩いたが、ゆっくりペースで2時間だった。


あまり期待せずに行ったが、木漏れ日の中、煉瓦と石、そしてコンクリートの造形が美しかった。
     

堡塁への道には当時のものと思われる石垣。

煉瓦造りの門。
     
門を入ると長い棲息掩蔽部が見え、第1号から第6号まで6か所の部屋が連なっている。
    

第1号
棲息掩蔽部の手前は蔦におおわれ壁面が見えない。

第1号棲息掩蔽部側から見る。

第6号棲息掩蔽部側から見る。
    

砲台跡は草木におおわれていた。砲座跡は3か所あるようだ。

砲台跡近くにも地下
棲息掩蔽部がある。
  
■石原岳堡塁(西海市石原岳森林公園)
石原岳森林公園の中に駐車場があり、駐車場のすぐ先に堡塁跡がある。市が美しく管理していて、丸出山や小首に比べて廃墟感がない。
地下に
棲息掩蔽部が6か所、その上に砲座が3か所、まわりを壕で囲む構造になっている。
   

石原岳森林公園入口の看板。
                                堡塁への入口→
   
     

石造りの棲息掩蔽部。蔦やゴミがなく、美しく保存されている。
    

棲息掩蔽部を上から見る。

砲座の隣にある上段の
棲息掩蔽部。

廃墟の風景