廃墟の風景

高千穂鉄道跡

2012/7/23
PENTAX  K20D
    

吾味〜日之影温泉の12連+6連アーチの小崎第1・第2橋梁

国鉄高千穂線の延岡・高千穂間50kmは、昭和10年(1935)から順次延長し、全通したのは37年後の昭和47年(1972)であった。
高森までの延長を目指していたが見通しが立たず、掘削途中のトンネルを残して昭和55年(1980)に断念した。
昭和62年(1978)、九州旅客鉄道の発足にともない第3セクターへ転換された。
そして、2005年の台風によって橋梁が流失し、復旧断念と廃止の決定がなされ、諸手続きを経て2008年に廃止となった。
今回、早日渡(はやひと)駅付近から日之影温泉駅付近までの13kmの沿線をたずねたが、多彩な橋梁が見せる風景の美しさを再認識した。
高千穂鉄道の現役時代の画像→失われた鉄道/高千穂鉄道
 

■西延岡(にしのべおか) 2018/1/24 PENTAX K-7


ホームとレールが残っていた。


駅前にある石造りの建物。


延岡側の踏切から西延岡駅方を見る。300mくらいだろうかレールが残っている。

■行縢(むかばき)
2018/1/24 PENTAX K-7


ホームのコンクリートのみが残っていた。春にばれば桜並木がきれいだろう。

■細見(ほそみ)
2018/1/24 PENTAX K-7


築堤上にある駅で、見上げると廃墟感満載だった。


ホームから延岡側を見る。


築堤をくぐるトンネルは生活道路。


築堤に立って、高千穂側から細身駅方を見る。


築堤下のホーロー看板のある民家。

早日渡(はやひと)


緑色の橋は鉄道橋のように見えるが、早日渡駅および対岸の集落へ行くためのもの。赤い橋は国道の干支大橋。
    

線路は高千穂方へと続いている。

駅名標も新しい。
   
亀ヶ崎(かめがさき)


亀ヶ崎駅手前の鉄橋。
    

鉄橋の下には小さな川が流れ込んでいて、むこうに民家が見える。

赤い屋根の小さな駅舎。
   
槇峰(まきみね)


槇峰駅の手前の網ノ瀬川橋梁。昭和12年(1937)の完成。


ホームには時刻表もあり、今にも列車が来そうな雰囲気。
    

槇峰駅から800mほど進んだところに247mの樺木トンネルがある。
右端の白い電柱の左下の黒い所がトンネル、そこから手前までの土の部分が廃線跡。
   
■日向八戸(ひゅうがやと)
日向八戸駅の500mほど手前に鉄橋があり、鉄橋の上から八戸観音滝が見える。


鉄橋の下には大正7年(1918)建造の石造りの八戸橋がある。


鉄橋の上から見た八戸観音滝。
    

日向八戸駅手前

日向八戸駅跡。
    

日向八戸駅列車時刻表。列車間隔は1時間に1本ほどで、「トロッコ神楽」号というトロッコ列車が運行されていた。
   
■吾味(ごみ)


吾味駅の手前にあるのが第3五ヶ瀬川橋梁。昭和14年(1939)の完成で、橋長は275m。中央にトラス、両端にラーメン構造の橋。
    

遊歩道となっている橋の上から遠くに赤い屋根の駅舎跡を見る。

吾味駅跡。
    

踏切跡の掲示板。

吾味駅のすぐ先のアーチ橋。
   
■日之影温泉(ひのかげおんせん)
吾味駅と日之影温泉駅との中間あたりに、12連アーチの小崎第1橋梁と6連アーチの小崎第2橋梁がある。昭和12年(1937)の完成。


12連の第1は橋梁は104m。


6連の第2橋梁は51m。
     
小崎のアーチ橋から1kmほどのところに、第4五ヶ瀬川橋梁がある。トラストとガーターを組み合わせた橋梁で昭和12年(1937)の完成。
    

2両の車両を使った列車ホテル。

トイレ入口の壁に日之影温泉駅列車時刻表。

■深角(ふかすみ) 2016/4/6 EOS 7D


構内のソメイヨシノはかなり散っていた。
国道で深角駅への道順をたずねたお母さんによると、集落の人が集まってここで花見をしたそうだ。


ここにも現役時代の時刻が掲示されている。


延岡側の鉄橋とその先にトンネル。

■天岩戸(あまのいわと) 2016/4/6 EOS 7D


天岩戸駅から高千穂橋梁を見る。


高千穂駅から高千穂橋梁までカートが運行されている。


天岩戸駅の構内への立ち入りはできない。