廃墟の風景

竹田市の旧隧道

 

■百木隧道 2015/3/31 K-7
大分県竹田市街地から南西へ、白水の滝へ行く途中に新百木トンネルがある。
トンネルの右手には音無井路円形分水という農業用水を均等に分配する利水施設があり、少し進むと旧隧道がある。


音無井路円形分水。石像の前の道を右手へ進むと旧隧道。


ツルハシを持った人が刻まれている。円形分水の顕彰碑だろう。


東口はコンクリートで補修されている。


東口付近。コンクリートの吹付けもなく素掘りのままのようだ。


西口付近から東口を見る。


西口付近から外を見る。


西口。壁には削った跡が残されている。1枚岩のような大きな岩を掘削したようだ。
    
第四小田無隧道〜1887年建造、 全長99m 2015/3/31 K-7
大分県竹田市の国道502号線、豊後大野市緒方町との境界付近に新小田無トンネルがある。
このトンネルができる前は4本の隧道があったが、現在は第四小田無隧道のみが現役の隧道として残っている。
入口は石造りで内部の大部分が素掘り。


国道502号線を東から西へ進む。
豊後大野市から竹田市に入って500mほどのところに新小田無トンネルがある。トンネルの200mくらい手前に右へ分岐する道(左の写真)がある。

この道を道なりに300mほど進めば、第四小田無隧道に達する。
 


南口。


天井にはデコボコがある。石が落下した跡だろうか。


南口から外を見る。


北口付近から南口を見る。ここも穴だらけ。


北口。入口付近はコンクリート補修され、落石防止のネットがある。
 

■下片ヶ瀬隧道 2018/4/19 K-5Us
片ヶ瀬隧道を目的に竹田市片ヶ瀬を探索したが、下調べが不十分で到達できなかった。
あきらめて、国道502号線への坂道を下っているときに左手に偶然見つけた。国道の700mくらい手前だった。
古そうな素掘りの短い隧道だったが、帰宅後調べてみたものの、まったく手掛かりがなかった。
隧道の名称は、片ヶ瀬隧道と区別するために下片ヶ瀬隧道とした。正式名称や建造年は不明。


道路から見る。


道路側から内部を見る。


内部から道路側を見る。石が落ちて壁にくぼみが残っている。


道路と反対側の入口。壁の石が今にも落ちてきそうである。

■片ヶ瀬隧道〜1879年建造 2018/6/7 K-7
2か月ほど前に探索したが、事前調査不足で見つけられなかった。やれるだけの準備をして出かけた。

@国道502号線から南へ入り、台地への坂道を登る。

A大きな記念碑が並んでいて、左に墓石のような小さな記念碑がある。これが片ケ瀬隧道開通記念碑。

B十字路の角に大きな道路碑がたっている。国道502号線と片ケ瀬の台地への道路の記念碑で、道路は1927年完成。
ここから北へ向かう。

Cここから先は車の進入は無理と判断し、ここに車を置いてさらに北へ向かう。

D草道を進む。

Eさらに森の中を進む。

F作業小屋のようなものが見えてくる。小屋の前を右手へ進むと、片ケ瀬隧道の入口が見える。

G片ケ瀬隧道。
   
←A片ケ瀬隧道開通記念碑
  漢字がびっしりと刻まれている。


B道路碑


B道路碑付近の十字路を正面方向へ進む。


C集落の三差路の広いところへ車を置いて、左へ進む。


Dまっすぐな草道を進む。


E森の中へ入っていく。


E森の中の道はつづく。


F作業小屋の前を右へ進む。C集落の三差路から7分。


G写真では何度も見た片ケ瀬隧道が口をあけている。

入口付近には、竹田市が立てた立入禁止の看板がある。ただ、ほかの隧道でよく見られるように、鋼鉄製の柵で封鎖されてはいないので通行は可能である。

この隧道で恐怖を感じるのは、上に見える大きな岩。以前よりも崩落が進んで、岩の周りの土が少なくなり、岩が大きく見えるような気がする。いつ落下してもおかしくない状況にある。

この隧道はむこう側に向かって緩やかな下り勾配になっている。むこう半分はしっかりした凝灰岩で、こちら半分は土で、土台にコンクリートが使われている。

片ケ瀬集落に道路が完成し、この隧道が使われなくなってから90年が経過している。コンクリートの上の土が次第に崩れていき、90年かけて崩落が進み、現在のような大きな空洞になったと思われる。

コンクリートに渡された木は上からの落下物を防ぐためのものであろうが、腐食して落下し隙間があるので役に立ちそうにない。

ヘルメットを装着して中に入ったが、大岩が落下したとしたら、ヘルメットは役に立たないだろうと思う。足早に大岩の下を通過し、内部の写真を撮りながら反対側に出た。反対側にも立入禁止の看板が立っていた。

隧道左手には慶応二年(1866)の銘が入った三面六臂(三つの顔と六本の手)の馬頭観音があり、造花ではあるが花が供えられていた。こんなところへ、どんな人がやってくるのだろうか。

石仏へ無事を祈った。
事故もなく無事に帰ってこられたことに感謝している。


隧道内部から外を見る。今まで見たどの隧道にもない異様な空間である。


土と岩の境界から反対側を見る。電線と碍子が残されているので、夜でも通れるように電灯があったようだ。


反対側の入口は狭い。

反対側の入口の左手にある馬頭観音。

■旧久戸谷(くどだに)隧道 〜1874年建造、全長109m、竹田市指定 2018/6/7 K-7
県道8号線の久戸谷トンネルの上にある。
南口へのアプローチは標識がなく入口が分かりにくいが、北口へのアプローチは標識があり分かりやすい。

■南口


トンネルに向かって右手の坂道を登る。トンネルの真上が入口。


ここが入口。黒いところが隧道への降り口。


少し降りると扉があり、鍵がかかっている。


扉の前から入口を振り返る。


扉の隙間から内部を見る。崩落がなくきれいな状態で、遠くに出口が見えている。

■北口


トンネルに向かって右手に説明板がある。


奥に進むと、右手にキリシタン遺跡、正面に隧道の穴が見える。


入口は狭い。


こちらにも扉があり鍵がかかっている。


崩落が全くなく、人が立ち入らないので保存状態がよい。ノミ跡がはっきり残っていて美しい。

■七里(しちり)隧道〜全長38m
2018/6/7 K-7
川向から市役所がある七里への隧道。
竹田市役所の敷地から南西へ100mくらいのところにある。市役所へ向かって登りになっていて、エンジンをふかして車が通る。


市役所側入口。内部は素掘りのままで、蛍光灯がたくさん設置されているので明るい。


内部から市役所側入口を見る。


内部はカーブしている。


反対側の入口。

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