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 熊野古道

馬越まごせ シダが茂る美しい敷石道 06.10.16
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馬越峠は北の海山町と南の尾鷲市をつなぐ峠。今は、紀勢本線と国道42号線の尾鷲トンネルで難なく通過できる。

『西国三十三ヶ所名所図絵』に「峠の上下一里、坂路すべて敷石にしてすこぶる嶮しく難所なり」と記されているそうだが、その敷石は今も健在であり、その美しさは熊野古道一ともいわれている。

ここの敷石道は、籠の大きさに合わせて、一間半(2.7m)を基本として紀州藩によって造成された。一部道幅が狭いところがあるが、ここの敷石道は広くて歩きやすい。

海山町の道の駅近くの登り口を6時に出発し、約50分で馬越峠に到着した。馬越峠は7時前だったが、尾鷲市側から登ってきた人に二人出会った。
 

 

●夜泣き地蔵

登り口からつづく美しい敷石道に導かれて15分くらい歩くと、うっすらと汗をかく。

道が平坦になった辺りの左手に、石で築かれた祠があり、地蔵が安置されている。

元は旅人の無事を祈って建立されたものであるが、いつのころからか、子どもの夜泣き、かんの虫に効くと信じられるようになった。










 
 

●石橋、一里塚跡

夜泣き地蔵の少し先で、小川を渡る。小川には大きな石の橋がかかっている。

さらに進むと、右手にわずかに石積みが残る馬越一里塚跡の立て札が見えて来る。このあたりは鬱蒼としたヒノキ林、昼なお暗い敷石道が続く。













 
 

●林道との交差点

国道の登り口から約40分で林道と交差する。ここから馬越峠まで残り約10分。








 

林道との交差点直前。中央の白い部分が林道。

林道には「熊野古道あり」の看板。

●馬越峠

馬越峠にはかつて茶屋があった。その茶屋跡と思われる石垣の上には、江戸末期の近江の国の俳人・可涼園桃乙(かりょうえんとういつ)の句碑がある。

 夜は花の上に音あり山の水

峠からは尾鷲の町と熊野古道八鬼山越えの山並みが見える。

この先、敷石道は続く。今回は、尾鷲側へ降りることはできなかったが、次回は尾鷲側から馬越峠をめざし、天狗倉山に
も登りたいと思う。







 

11年半ぶりに馬越峠の句碑の前に立った。今回も天狗倉山に立ち寄ることなく、尾鷲側へ降りた。
2018/5/22 PENTAX K-7


峠からすぐに石畳の道が馬越公園まで続く。途中に桜地蔵がある。


馬越公園の馬越峠への登り口には、おわせ節の歌碑がある。また、近くには馬越不動滝がある。


馬越公園からコンクリートの急坂を下ると、途中で
天狗倉山が見え、やがて集落のなかの四辻に出る。
ここから馬越峠までは1300m。馬越公園まで10分、
馬越不動滝に立ち寄って峠までさらに40分、計50分。


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