中山道

川西古道

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2012/10/12 K20D

川西古道の存在を知ったのは、堀淳一さんの『歴史廃墟を歩く 旅と地図』という本だった。


堀さんは、南木曽駅から桃介橋(福沢桃介記念館の200mほど北にある)で木曽川を渡り、沼田の集落から川西古道へ入り、読書(よみかき)発電
所の導水管沿いの道を下り、木曽川を渡って南木曽駅へ戻っている。歩行距離5.4km。ゆっくり歩いて2時間くらいではないだろうか。
かつての街道は木曽川東岸の中仙道であるが、川西古道は木曽川西岸の生活道路だったようだ。川西古道について書かれたサイトを見ると、野
尻から三留野を川西古道としているものが多いが、野尻よりもう少し北の須原あたりから、読書発電所までを川西古道と見ることもできる。

情報収集のため桃介記念館に入った。明治33年(1900)に旧妻籠本陣跡地に建てられた旧御料局名古屋支庁妻籠出張所の建物を移築した山の歴史館という建物が入口になっていて、ここで入場料を払い、渡り廊下を通って桃介記念館に入るしくみになっている。

係りのお母さんの軽やかな説明を聞き、木曽川の発電に尽力した福沢桃介の別荘であった記念館の展示物を見てから、お母さんに川西古道のことをたずねると、片道25分くらいで問題なく通れるが、熊よけの鈴をつけ気をつけて歩くように言われた。

桃介記念館から沼田集落西端の川西古道入口まで、約600m、約10分。入口から読書発電所の導水管まで、約1300m、約20分。合計で約1900m、約30分だった。アップダウンはあるが比較的平坦な道だった。

南木曽町役場が危険なところには橋を設けているので何なく行けたが、もし橋がなければ歩き通せなかっただろう。堀さんが歩いたのは10年以上前と思われるが、「崖崩れのため進入禁止」という立て札があったというから、危険箇所が多い道だったのではないだろうか。

 
 山の歴史館は今でいう森林管理事務所の建物。


沼田集落の中の道。


古道入口。コンクリートから地道に変わる。


道中安全祈願石に無事を祈って進む。


崩落箇所には橋が設置されている。


巨大な導水管の横に到着。ここから導水管上端までの高さは約55m。


すぐ近くに中山道の標識。


読書発電所を見下ろす。ここから導水管下端までの高さは約35m。導水管の高さは全体で約90m。
発電所の前は木曽川、対岸は国道19号線。正面の橋の下に流れ込んでいるのは蘭川(あららぎがわ)、小さな白い建物は蘭川発電所。
ここから蘭川を上流へ1kmほどたどれば妻籠。中山道は、うしろの山の向こう側を通っている。


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