山の辺の道

海柘榴市つばきいち〜穴師

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2010/3/23 K-7


山の辺の道は、飛鳥と奈良を結ぶ日本最古の官道である。かつての古道が残っているのは、桜井から天理までの約12kmで、日本一道標が整備されている古道である。 歩行時間4時間、所要時間8時間である。

この区間には、古墳や古くからの寺社があり、道沿いのあちこちに万葉歌碑がたてられ、変化に富んだ大変魅力的な古道である。

今回は、海柘榴市から石上神社へ北上した。あいにく雨に降られたが、かえって趣があったように思う。


←桧原神社の少し南の杉林の道に、評論家・小林秀雄揮毫の道標がある。同じ道標が金屋の石仏の少し北にもある。
 

●海柘榴市(ざくろいち)
大和川の堤防にたつ「仏教伝来之地」碑から歩きはじめる。
日本最古の市場があった海柘榴市は、大阪から大和川を遡ってくる交易船の終着点だった。
「仏教伝来之地」碑のとなりに万葉歌碑。

夕さらず かはづ鳴くなる
三輪川の 清き瀬の音を 聞かくしよしも
 巻10−2222

大和川の堤防を降りたところの道が旧伊勢街道
で、石の道標がたっていた。その道を横断し、少
し進むと右手に海柘榴市観音堂がある。


「いせ」の文字が見える。

←観音堂前の山の辺の道。
  万葉歌碑がたっていた。

紫は 灰さすものぞ
海石榴市の 八十
やその衢ちまた
逢へる子や誰れ
巻12−31
紫染めには木の灰を加えるものだ。その灰に適している椿の名をもつ海石榴市の、八十の辻道で出逢ったあなたは誰ですか。

碑は今東光氏の揮毫。

●金屋の石仏

金屋の石仏は奈良時代〜鎌倉時代の作。

金屋の石仏の少し北に小林秀雄の「山邊道」の道標がある。

●平等寺
かつては大神神社の神宮寺だった。



平等寺近くの石の道標と町並み。

●大神(おおみわ)神社

日本最古の神社の一つ。

樹齢600年の「巳の神杉」

●玄賓庵(げんぴんあん)
門前の石畳と白壁、桧原神社へつづく昔ながらの杉林の道は、「山の辺の道」の中で最も好ましく思えた。

玄賓庵前の石畳の道。

桧原神社への杉林の道を振り返る。

●桧原(ひばら)神社
ここから山と盆地が一望できるそうだが、残念ながら雨でもやって見えなかった。

●大兵主(だいひょうず)神社
知恵・芸能・スポーツの3神をまつっている。
ここは桜井市穴師、この神社の少し北で、「山の辺の道」は桜井から天理へ入る。