関門海峡をゆく 関門橋点描

kanmon-hasi1.JPG (18583 バイト) 関門海峡にかかる夢のかけ橋・関門橋が開通したのは、1973年11月14日であった。

 それに先だって、同年3月29日に橋の色がグリーングレーに決定され、4月26日には、名称が関門橋と命名された。

 関門橋は海峡のあちこちから見える。門司側では、和布刈公園、門司港レトロ地区、西海岸、風師山(かざしさん)など、下関側では、火の山、壇ノ浦、巌流島、彦島などである。

 関門橋は、見る位置や天候・時刻によって色々な表情を見せてくれる。雨の日の関門橋はしっとりとしていて、なかなかいいものであるが、やはりスカッと晴れた日の関門橋が最も好ましい。

 手持ち無沙汰な午後、読み残した本を持って西海岸へ向かう。関門橋が正面に見える場所に車を止め、缶珈琲を飲みながら、本を読む。

 本を読むのに疲れてたら、行き交う船をぼんやりと眺めているのもいい。シートを倒して昼寝をしてもいい。潮のざわめきと船の汽笛が、眠りを誘ってくれる。
       消防船と救急ヘリコプター
       95/1/8 CanonT90/85mm

kanmon-hasi3.JPG (24463 バイト)

夕暮れの関門橋
正面が海峡ゆめタワー
99/2/5
NikonF4s/24-50mm

kanmon-hasi2.JPG (25418 バイト)

炎天下の臨港線を行く
貨物列車
96/7/28
PentaxZ5p/28-70mm

   海流はそびえる大きな樹に似ている。

   樹木が大地の力を太い幹からいくつもの枝に伝え、鳥や虫たちに恩恵を与える果実や葉をつく
   るように、海流は多くの支流にわかれ、やがてたどり着いた海辺の土地に豊かな恵みをもたらす。

   はるか南の海原で生れた黒潮は東シナ海を北上し、南西諸島の沖合いで日本海流と対馬海流の
   ふた手にわかれる。真北にむかった対馬海流は朝鮮半島の南端でふたたびわかれ、さらに朝鮮海
   流をはじめとする支流をつぎつぎに生む。わかれるたびに海流は速度を増し、いくつもの海峡を
   通過していく。

   対馬海流は玄界灘と響灘でさらにふくらんで本州と九州の狭い海の関へ押し寄せる。そこが紀
   伊水道まで五百キロにおよぶ瀬戸内海の門、関門海峡である。海峡の潮流は、抗がう者を無口に
   し、潮に乗る者を勢いづける。やがて潮勢がゆるやかにかわると、数千キロの旅を続けてきた海
   流は初めて内海のやさしさに抱かれる。周防灘である。

                                                             伊集院静『海峡』冒頭より

kanmon-hasi6.JPG (21727 バイト)
風師山頂から関門橋を望む

正面が火の山、右方向が周防灘
99/4/7
NikonF4s/70-210mm


kanmon-hasi4.JPG (32912 バイト)
火の山から門司港を望む

左下が和布刈、正面が門司港
96/4/11
CanonT90/80-200mm


kanmon-hasi5.JPG (21456 バイト)
巌流島から関門橋遠望

正面が火の山
97/5/4
CanonNewF1/85mm