古寺巡礼 阿伏兎あぶと観音 06/4/6 *istD 古寺巡礼

断崖の上に立つ重文の盤台寺観音堂。おとずれたのは早朝だったので陽が十分に当たっていなかった。
けわしい海食崖が続く沼隈半島の南端、阿伏兎岬は奇勝として知られ、岬の突端の断崖に立つ臨済宗妙心派盤台寺観音堂は、阿伏兎観音と呼ばれ、昔から海上交通の人々の信仰を多く集めてきた。

観音堂は寛和の頃(986)、花山法皇が、このあたり一帯の海上を往来する船の航海安全を祈願して、岬の岩上に十一面観音石仏を安置して以来今日まで、航海安全の祈願所として、また子授け観音、安産の守護として、人びととの厚い信仰にささえられてきている。

観音堂は、毛利輝元が元亀の頃(1570)再建され、福山藩主の水野勝種によって、現在の盤台寺境内の形をほぼ整えた。観音堂と客殿は室町時代の建築様式で知られ、朱塗りの観音堂は、海からの眺望が絶品で、観音堂の眼下に広がる燧灘(ひうちなだ)の展望もすばらしく、安藤広重も描いている。

〜盤台寺の説明書き等より引用
 


鞆の浦をイメージして箏曲『春の海』を作曲した宮城道
雄の随筆『鞆の津』の石碑。

観音様の段々を登り詰めると、下の方から微かな波の
音が聞こえて来た。私は観音様の慈悲や親の慈悲とい
うようなものを感じながら、外へ出て朱塗りの手摺や
ぎぼしなどをさぐってみたが古びた感じであった。足
元の廊下が少し海の方へ傾いていた


安藤広重「六十余州名所図絵」の碑。
                  


観音堂から鐘楼を見る。





                               


盤台寺の庭。

手すりが低く床が傾いているでちょっと怖い。

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