古寺巡礼 金勝寺こんしょうじ 2013/11/15
 EOD 5D
古寺巡礼




白州正子はその著書『かくれ里』の中で次のように書いている。
杉の大木にかこまれた寺は閑散として、ハイカーの焚火の跡だけがさむざむと残っている。
山門の手前の草むらに、「下乗」と書いた美しい板碑が立ち、さすが石の近江だけあって、こんな路傍にも
みごとな石造美術が残っていると思う。
朽ちかかった本堂の中には、釈迦如来が鎮座し、横手のお堂には軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)が、腕
を組み、物凄い形相で見下ろしている。四メートルもある一木造りの彫像で、昔はたくさんあった堂塔の中
に、このような群像が並んでいたのであろう。

白州さんがここをたずねたのは1970年ごろ、当時は無住で、最寄りの金胎寺で鍵をあずかっていた。
筆者は2002年5月28日に狛坂寺磨崖仏をたずねたときに立ち寄ったが、こ のときも無住だった。
今回たずねてみると、林道脇にトイレ、駐車場、受付の建物が建てられていた。
境内の建物は修復され、堂の扉が開かれていて内部の仏像を拝観することができた。

                                                

仁王門。

仁王門を振り返る。
                                                          

正面に本堂。


右手に二月堂。
 
 二月堂には
美しく修復された軍荼利明王。平安時代の作。
 怖い表情をしているが親近感を感じるし名前が好きだ。
 

本堂は400年前のもので、古色を帯びた木の質感が紅葉によく映える。中には平安時代作の釈迦如来坐像など4体の仏像が安置されている。

古寺巡礼