
C56の引く客貨混合列車(野辺山付近)1972年撮影:寺門邦夫氏
高原列車と言えば小海線、小海線と言えば高原列車。高原のポニーと呼ばれたC56が健在だった
頃から、小海線は高原列車の代名詞であった。
小海線は、中央本線の小淵沢としなの鉄道の小諸を結ぶ全長約79kmの高原鉄道である。この線
にはJR最高地点の駅・野辺山があり、その標高は1375mに達する。
小淵沢を発車した列車は、甲斐駒ケ岳を背景に、築堤を大きくカーブして高原へと入って行く。鉄
道は八ヶ岳の東山麓を走っていて、特に清里や野辺山あたりから見る残雪の八ヶ岳は素晴らしい。
高原を走りぬけると佐久平に入り、やがて小諸に至る。小諸駅は信越本線上にあったが、長野新幹
線の開通と同時に民営化され、しなの鉄道との分岐駅になっている。
小海線は、初夏の頃が最も美しい。
塚本和也 写真集『高原のポニー
C56』
1998年 グラフィック社 3800円
鉄道研究家であり、写真家であり、文筆家である
塚本和也氏は、鉄道写真界の大先輩である。
C56を語るとき、氏の存在をぬきにしては語れ
ない。氏は、C56をこよなく愛し、「C56の
塚本」と呼ばれるほど、C56に関しては第一人
者である。
氏にはじめてお会いしたのは、1991年2月の
能登だった。恒例のC56・C57の重連運転の
撮影に同行させていただいた。
氏とは、その後お会いしていないが、年賀状は欠
かすことなく、交換させていただいている。
1998年に出版された『高原のポニー C56』
にはわたし宛の自筆サインがあり、C56への思
いをつづった長文の手紙が添付されていた。
冬枯れの色が残る高原の春
(野辺山ー信濃川上)
96/4/28 PentaxZ5p/28-70mm
このあたりから見る八ヶ岳
が最も美しい
(野辺山ー信濃川上)
96/4/28 CanonT90/135mm
甲斐駒ケ岳を背に、夕暮れの
築堤を行く
(小淵沢ー甲斐小泉)
96/4/28 CanonT90/80-200mm |
[ローカル線を行く] |