万葉の旅

阿太あだの大野

2017/5/17
K-5Us
                                    
真葛原 なびく秋風 吹くごとに 阿太の大野の 萩の花散る 巻10−2096
葛が生い茂る原に秋風が吹くたびに、阿太の大野の萩の花が散っていく。

五條市の国道37号線の伊勢街道沿いに、西阿田町と東阿田町がある。阿太の大野はこのあたりではないかと思う。
国道から150mほど北に行円律寺があり、寺の境内から南を見ると野が広がっている。


行円律寺は緩い坂を登り切ったところにある。


行円律寺はひっそりとしていた。



寺から南を見る。むこうの山裾には吉野川が流れている。田んぼの間に民家が散在しているが、古代は何もない野原だっただろう。


歌碑は寺の裏山を少し登ったところにあり、木漏れ日を受けて、いい雰囲気だった。

                                      

同じ歌の歌碑が、行円律寺から北へ2kmほど丘陵を
のぼったところの阿太峰神社にある。
まさに阿太の名を持つ神社である。

神社には社殿はなく、祠があるだけだった。
歌碑は境内の左手にある。




神社の西は重阪という牧場で野が広がっている。ここの方が阿太の大野のイメージに近いように思う。