万葉の旅

太宰府歴史スポーツ公園歌碑めぐり

07.8.16
*istDS2
 
                     

                     


いちしろく しぐれの雨は 降らなくに 
大城
おほきの山は 色づきにけり
作者不詳
巻10−2197


しぐれの雨はそんなにひどく降りもしないのに、大城山は色づいている。






 
天平2年正月、大伴旅人邸での梅花の宴の1首。

春の野に 霧立ちわたり 降る雪と 人の見るまで の花散る
田氏真上でんじのまかみ
巻5−839

春の野に霧が一面に立ち込めており、降ってくる雪と、
見間違うくらい梅の花が散っている。




 
                      
天平2年正月、大伴旅人邸での梅花の宴の1首。

の花 散らくはいづく しかすがに この
の山に 雪は降りつつ
大伴百代おおともももよ
巻5−823

梅の花が散っているのはどこだろうか、だって城の山には雪が降っているよ。





 
                   


くしげ 蘆城あしきの川を 今日見ては 万代までに 忘れえめやも
作者不詳
巻8−1531

蘆城の「あ」にかかる枕詞。
蘆城
の川を
今日見たからには、永久に忘れられないだろう。




 
                      
大伴旅人が酒を褒め称えた歌13首中の1首。

いにしへの 七の賢しき 人たちも 欲りせしものは 酒にしあるらし
大伴旅人
巻3−340


昔の七賢人たちも欲しがったのは酒であるようだ。





 
                       


銀も 金も玉も なにせむに まされる宝 子にしかめやも
山上憶良
巻5−803


銀も金も玉も何の価値があろうか、子に勝る宝はない。





 
                        
大伴旅人が亡き妻への思いをほととぎすに託した歌

橘の 花散る里の ほととぎす 片恋しつつ 鳴く日しぞ多き
大伴旅人
巻8−1473


橘の花が散る里のほととぎすは、散ってしまう花を惜しんで、
片思いをしながら鳴く日が多いことだろう。




 
                       
大伴旅人が鶴の姿に亡き妻への思いを託した歌

湯の原に 鳴くあし鶴たづは 吾かごとく 妹に恋ふれや 時わかず鳴く
大伴旅人

巻6−961


湯の原に鳴く葦辺の鶴は、私のように妻を恋しく思っているのか、いつも鳴いている。





 
                        
陸奥から派遣された防人の歌

筑紫なる にほふ子ゆゑに 奥陸みちのくの かとり娘子をとめの 結ひし紐とく
作者不詳
巻14−3427


筑紫の美しい娘ゆえに、故郷陸奥の愛しい女が結んでくれた紐を解いてしまった。





 
                        
山上憶良が、妻を亡くした大伴旅人の気持ちになって詠んだ弔問歌

妹が見し あふち花は 散りぬべし 吾が泣く涙 いまだ乾なくに
山上憶良
巻5−797


生前の妻が見た唐せんだんの花は散ってしまうようだ、
わたしの涙が乾かないうちに。




 


万葉の旅