万葉の旅

蒲生野

10/3/16
PENTAX K-7/17-70
          

天皇、蒲生野に遊猟したまふ時に、額田王が作る歌
あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る  
額田王 巻1−20
茜色の光がさす紫草の生い茂る野を歩いていると、あなたはわたしに袖を振っていらっしゃる。野の番人がみがめるではありませんか。
太子の答へたまふ御歌
紫草の にほへる妹を 憎くあらば 人妻ゆゑに 我れ恋ひめやも  
大海人皇子(のちの天武天皇) 巻1−21
紫草のようにかぐわしいあなたを憎いと思うことなんかありません。人妻だと分かっててもこんなに好きなのだから。

668年、天智天皇は弟の大海人皇子、群臣、女官たちを連れて、琵琶湖南部の蒲生野に薬猟に出かけた。
薬猟では、男たちは薬効があるという鹿の角を獲り、女たちは薬草を採る。
額田王は大海人皇子の妻だったが、蒲生野の薬猟の時点では天智天皇の後宮に入っていた。


かつての蒲生野ではないかとされている船岡山の麓にある「蒲生野遊猟」が描かれた巨大な陶板。

          

船岡山から蒲生野を見る。

船岡山の歌碑。