万葉の旅

夷守

07.9.26
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太宰府から京へむかうには、
香春を経由して豊前海へ至るルートと宗像を経て行くルートがあった。
夷守には駅があり、宗像ルートを行く場合、ここで別れの宴を催し歌を詠んだ。
夷守の駅は粕屋町日守神社辺りにあり、当時は遠浅の海岸で「志賀の浜辺」であるとされているが、志賀島からかなり離れている。
日守神社にある説明板

草枕 旅行く君を うるはしみ たぐひてぞし 志賀浜辺
大監だざいのだいげん大伴宿禰百代おおとものすくねももよ
巻4−566

旅に出かけるあなたが名残惜しくて、
志賀の浜辺を並んでやって来た。


周防すはにある 岩国山を 越えむ日は 手向けよくせよ 荒しその道
少典せうてん山口忌寸若麻呂やまぐちのいみきわかまろ
巻4−567

周防には岩国山という険しい山があります。
山ノ神にお供えをして無事を祈り、その山を越えてください。