万葉の旅

妹が島(いもがしま)

2013/11/9
PENTAX K-7
                      

藻刈り舟 沖漕ぎ来らし 妹が島 形見の浦に 鶴翔たづかける見ゆ   巻7−1199
ワカメを刈り取る舟が沖を漕いで来るらしい。妹ケ島の形見の浦に鶴が飛ぶのが見える。


妹が島は和歌山市加太の沖合いに浮かぶ友ヶ島のことである。
加太の城ヶ崎からは、岩礁の浜のむこうに平らな友ヶ島が見え、城ヶ崎の先端には万葉歌碑が建っている。
                             


紀伊の国の 飽等あくらの浜の 忘れ貝  我は忘れじ 年は経ぬとも
巻11−2795
紀伊国の飽等の浜の忘れ貝ではないが、私はあなたのことを決して
忘れはしない。たとえ年を経ようとも。
妹が島を詠ったものではないが、田倉崎灯台の下に歌碑がある。

加太港の近くに淡島神社がある。もとは友ヶ島にあったものである。
アワシマはんと呼ばれて女性の信仰を集め、婦人病に効験があるとされ、夫婦和合・子授け安産が祈願されている。
境内や社殿にはおびただしい数の人形が奉納されている。
筆者が住む近くにも淡島神社があるが、安産祈願として知られている。