万葉の旅

可良からの浦

09/12/14
K-7,*istD


万葉集には、熊毛の浦で遣新羅使人が詠んだ歌が4首ある。
熊毛の浦の場所は特定できていないが、室津半島の西海岸のどこかであろう。
3首目の歌には可良の浦という地名が歌いこまれているが、平生町の尾国あたりではないかとされている。
上の写真は平生町の尾国コミュニティーセンター前から見た海の風景である。


都辺に 行かむ船もが 刈り薦の 乱れて思ふ 言告げ遣らむ  巻15−3640
暁の 家恋しきに 浦みより 楫の音するは 海人娘子かも  巻15−3641
沖辺より 潮満ち来らし 可良の浦に あさりする鶴 鳴きて騒きぬ  巻15−3642
沖辺より 船人上る 呼び寄せて いざ告げ遣らむ 旅の宿りを  巻15−3643
         

尾国コミュニティーセンター横の「可良の浦」の歌碑

室津半島と長島とを結ぶ上関大橋と室津灯台。
遣新羅使人の船はこの海峡を通って熊毛の浦に入ったのだろう。