万葉の旅

鹿背の山かせのやま・泉川いずみがわ

2018/6/25
EOS 6DU/24-105


娘子らが 続麻懸くといふ 鹿背の山 時しゆければ 都となりぬ 巻6−1056

狛山に 鳴くほととぎす 泉川 渡りを遠み ここに通はず 巻6−1058


この二首に詠まれた泉川は木津川のことであり、山城郷土資料館付近の国道168号線から対岸に見えるのが鹿背の山である。


上流の恭仁大橋から見た泉川と鹿背の山。


山城郷土資料館の前庭に二首の歌碑がある。



娘子(をとめ)らが 続麻(うみを)懸(か)くといふ
鹿背(かせ)の山 時しゆければ 都となりぬ
巻6−1056

乙女らが麻糸に紡いで懸けたという桛(かせ)、
その名にちなむ鹿背の山が、時移って今は都となった。


 


狛山(こまやま)に 鳴くほととぎす
泉川 渡りを遠み ここに通はず

巻6−1058

狛山に鳴くほととぎすは、泉川の川幅が広いので、
こちらへ渡って来れない。


鹿背の山から見て対岸にある狛山は、山城郷土館の裏山付近と考えられている。