万葉の旅

狛島かしわじま

08/11/4
K10D
                                                  
狛島は現在は神集島、美しい名の島だ。
島へは唐津市湊から定期船で8分。左の写真のように、島の北側は比較的平坦で、南側が高くなってい て、アメーバのような形をしている。

万葉学者犬養孝先生揮毫の万葉歌碑7基。定期船が着く漁協近くに1基、ここから西の海岸部に3基、南の海水浴場から山間部に3基の歌碑がある。

遣新羅使人一行は、天平8年(736)4月に難波の津を出発し、秋に狛島に停泊した。望郷の思いや恋人への思いがせつなく綴られている。

これらの歌碑を一巡すると約7キロ、歩行時間だけで2時間かかる。見学時間や休憩時間を入れると3時間は必要。筆者は7時すぎの船に乗り、11時の船で戻ったが余裕があった。

筆者は南の山間部から先に見てまわったが、ここではマップの歌碑番号順に掲載した。


肥前の国ひのみちのくに松浦まつらこほり狛島こましまとまりに船泊りする夜に、
海浪
を遥かに望み、おのもおのも旅の心を
いたみして作る歌七首
神集島万葉歌碑マップ

[歌碑1]
船着場から左へ、漁協近くの道沿い。


帰り来て 見むと思ひし 我がやどの 秋萩すすき 散りにけむかも
秦田麻呂はたのたまろ 巻15−3681
           
[歌碑2]
北西に進むと小学校があり、小学校の前の道を100mくらい先。船着場から400m。

あしひきの 山飛び越ゆる がねは
都に行かば 妹に逢ひて

巻15−3687

ここ歌碑の先で上り坂の細い道になっている。そこにたくさんのごみが捨てられていた。美しい海を背景にした美しい万葉歌碑、そのすぐ近くにはごみの山があったのは残念だった。
           
[歌碑3]
来た道を戻り、小学校近くの分岐から住吉神社へむかう。住吉神社の入口の松の木の下にある。船着場から750m。

あめつちの 神をひつつ れ待たむ はや来ませ君 待たば苦しも
巻15−3682
           
[歌碑4]
住吉神社裏の海岸にある。あたりはハマユウの群生地。 船着場から800m。

足日たらしひめ 御船てけむ 松浦まつら が待つべき 月はにつつ
巻15−3685
           
[歌碑5]
船着場に戻り海岸沿いを南へ。海水浴場の休憩所の横にある。船着場から800m。

君をひ が恋ひまくは あらたまの 
立つ月ごとに 
くる日もあらじ
巻15−3683
           
[歌碑6]
キャンプ場への道を登って行くと、旅館「はまゆう」跡の建物が見えてr来るあたり。船着場から2000m。

旅なれば 思ひ絶えても ありつれど
にあるし 
がなしも  
巻15−3686
           
[歌碑7]
600mくらい進むと三叉路に出る。ここを右折して200mくらい下る。

秋の夜を 長みにかあらむ なぞここば
らえぬも ひとりればか    
巻15−3684

さらに200mくらい下ると黒瀬の集落。
黒瀬には作業場のような建物があるが、住人はいないようだった。歌碑5がある海水浴場から海岸沿いに黒瀬へ通じる舗装道路が出来ていた。自転車で走ると気持ちがよさそうだった。
           

鬼塚古墳群への道。
6〜7世紀・古墳時代後期の横穴式古墳がある。

住吉神社の蒙古碇石。


黒瀬集落の恵比寿像。