万葉の旅

春日野

2011/2/27
PENTAX K-7/17-70
                           

春日野は春日山の西麓にあり、現在奈良公園となっているところで、休日は大勢の観光客でにぎわう。
奈良公園内の万葉歌碑をいくつかたずねたが、これ以外にもある。
                              

見わたせば 春日の野辺に 霞立ち 咲きにほへるは 桜花かも
巻10−1872
見わたすと、春日の野に霞が立って、咲き匂っているのは桜の花でしょうか。

県庁東の交差点にある。

                    
うらうらに 照れる春日に ひばり上り 心悲しも ひとりし思へば
大伴家持 巻19−4292
うららかに照っている春の日に、雲雀が空高く舞い上がっている。
しかし私の心は悲しい、一人で物思いをしていると。


氷室神社社殿前にある。
春の憂鬱を詠ったこの歌は万葉集の中でも異色の存在であるが
筆者の好きな歌の一つである。
                      
萩の花 尾花葛花 なでしこの花 をみなへし また藤袴 朝顔の花
山上憶良 巻8−1538

春日神社北参道に、下記の歌碑と並んでたっている。
                      
秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花
山上憶良 
巻8−1537
秋の野に咲いている花を指折り数えてみると、七種類の花がある。
                    
わが背子と 二人見ませば
幾許(いくばく)か この降る雪の うれしからまし

光明皇后 巻8‐1658 


わが夫と、もし二人で見るのであれば、
どんなにか、いま降っているこの雪が喜ばしく思われることでしょう。

東大寺大仏殿の北西にある。
2013/11/14 EOS 5D