万葉の旅

片男波公園「万葉の小路 」の歌碑

10/3/20
PENTAX K-7
 
                                   

和歌山市和歌浦にある片男波公園「万葉の小路」の入口。 遊歩道沿いに和歌の浦で詠まれた6首の歌が5基の歌碑に配置されている。
                           

                                
衣手の 真若の浦の 真砂地
間なく時なし 我が恋ふらくは
巻12−3168
衣の袖の真若の浦の真砂子の土、
間なく時も定めない。わが恋の苦しさは。

                                 
玉津島 よく見ていませ あをによし
奈良なる人の 待ち問はばいかに
巻7−1215
玉津島をよく見てらっしゃい。
青丹が美しい奈良の人が待っていて、
玉津島のことを聞いたら、何と答えますか。


玉津島 見てしよけくも 我れはなし
都に行きて 恋ひまく思へば
巻7−1217
玉津島を見たことは私にはいとは思われない。
都の戻ったら恋しく思われるだろうから。

                                          
名草山 言にしありけり 我が恋ふる
千重の一重も 慰め
なくに 
巻7−1213
名草山は言葉に過ぎなかった。
わたしの恋の苦しさを、
千の一つも慰めてはくれなかった。

                            
若の浦に 袖さへ濡れて 忘れ貝
拾へど妹は 忘らえなくに
 
巻12−3175
若の浦で袖までぬらして忘れ貝を拾っているが
忘れようとしている人は忘れられない。
若の浦に 白波立ちて 沖つ風
寒き夕は 大和し思ほゆ
 
巻7−1219
若の浦に白波が立ち、
沖からなお風が寒々と吹く夕方は、
大和のことが思われる。


万葉の旅