万葉の旅

香春鏡山

07.7.23
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右手の森が鏡山、頂上には鏡山神社がある。正面の囲いのあるところが河内王稜、宮内省の勾金陵墓参考地となっている。
右手に歌碑が見える。後方の山は香春三ノ岳。

鏡山神社の長い石段の上り口に歌碑がある。

鞍作村主益人くらつくりのすぐりますひと豊前とよのみちのくちの国より京に上る時に作る歌
梓弓 引き豊国の 鏡山 見ずひさならば 恋しけむかも  巻3−311
豊国の鏡山、この山を久しく見なかったら、さぞ恋しくなることだろう。

    



みやこ町豊津にある豊前国府跡公園に同じ歌の歌碑がある。 2015/8/21 FinePix X100

河内王かふちのおほきみ豊前とよのみちのくちの国のの山にはぶる時に、手持女王たもちのおほきみが作る歌三首



おほきみの 和魂にきたまあへや 豊国の 鏡の山を 宮と定むる
手持女王  巻3−417


河内王陵墓。
                 


豊国の 鏡の山の 立て こもりにけらし 待てど来まさず
手持女王  巻3−418


鏡ヶ池。神宮皇后が三韓征伐の時に自分の姿をこの池に映したという伝説が残っている。


戸破る 手力たぢからもがも 手弱たよわき をみなにしあれば
すべの知らなく
 手持女王 巻3−419


鏡山の裏側にある小さな牧場。若い馬が2頭遊んでいた。
                  


香春中学校向かいの須佐神社にある「香春は我家」の歌碑。
神社前の道路は秋月街道で、少し南(右の写真)で東から太宰府官道と合流する。
抜気大首ぬきけのおおびと、筑紫に任けらゆる時に、豊前の国の
娘子
をとめ紐児ひものこを娶りて作る歌三首

豊国の 香春
かはるは我家わぎへ  紐児ひものこ
いつがり居れば 香春は我家 
巻9−1767
豊国の香春は我が家だ、紐児と一緒に居られる、
香春は我が家だ。




 


みやこ町豊津にある豊前国府跡公園に同じ歌の歌碑がある。 2015/8/21 FinePix X100


いそのかみ 布留早稲田わさだの にはでず 心のうちに 恋ふるこのころ
抜気大首 巻9−1768

国道から見ると、近くにはゴミ空カンの立て札があり、遠くには形のよい山
が見える。あの山の麓に石鍋集落があり、その入り口に歌碑が建っている。


くのみし 恋ひし渡れば たまきはる 命もわれは
惜しけくもなし
抜気大首 巻9−1769
明治19(1987)年建造の呉川眼鏡橋のたもとに歌碑がある。