万葉の旅

風早かざはやの浦

2010/7/10
PENTAX K10D


                                                                      
       呉線風早駅付近から見る
風早の浦に船泊りする夜に作る歌二首

 我がゆゑに 妹嘆くらし 風早の 浦の沖辺に 霧たなびけり  巻15−3615

 沖つ風 いたく吹きせば 我妹子が 嘆きの霧に 飽かましものを  巻15−3616

遣新羅使人が旅立ちするときに、妻が
君が行く 海辺の宿に 霧立たば 我が立ち嘆く 息と知りませ  巻15−3580
と詠ったのに対して、夫は
秋さらば 相見むものを 何しかも 霧に立つべく 嘆きしまさむ  巻15−3581
と応えたが、妻への想いはつのるばかりで、その想いを風早の浦で詠んだものである。


祝詞(のりと)山八幡神社境内にある2首の歌が刻まれた歌碑と歌のイメージを描いた陶壁画。