万葉の旅

吉志美きしみが嶽

09/11/8
EOS 40D
          
あられふり 吉志美が嶽を 険さがしみと 草取りかねて 妹が手を取る 巻3−385
吉志美が嶽が険阻だというので、頼りの草さえもつかみかねて、いとしい人の手を取る。
白石平野を一望する白石町の杵島山。奈良時代以前から春と秋に村の若い男女が集まり、歌を詠み交わしていたと伝えられている。
歌垣公園には、万葉仮名で刻まれたこの歌の歌碑があるというのでたずねた。いくら探しても見つからない。
高さ6mに及ぶ大きな歌碑なので見落とすはずがない。案内板には歌碑の場所が書かれているので、最近倒壊したのではないだろうか。


白石平野を展望する。


歌碑があったと思われる場所。

肥前白石駅横の小公園にこけし型の「
吉志美が嶽」の歌碑がある。
 

歌垣公園の陶器張りの万葉歌碑には、万葉歌と万葉植物。

芝付の 御宇良崎なる ねつこ草
相見ずあらば 我れ恋ひめやも
巻14−350

朝顔は 朝露負ひて 咲くといへど
夕影にこそ 咲きまさりけれ
巻10−2104

手に取れば 袖さへにほふ をみなへし
この白露に 散らまく惜しも
巻10−2115
          

藤波の 花は盛りに なりにけり
奈良の都を 思ほすや君
巻3−330

この雪の 消残る時に いざ行かな
山橘の 実の照るも見む
巻19−4226
 


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