万葉の旅

松浦川

08/11/4
K10D
関連ページ 虹の松原万葉の里公園の歌碑

                     

万葉集巻5に「松浦川に遊ぶ」という散文に続いて11首の歌が記載されている。大伴旅人の作で、旅人が現在の玉島川を逍遥したときに、若鮎を釣る娘たちに触発されて詠んだとされている。

われ、たまさかに松浦あがたきて逍遥し、いささかに玉島ふち臨みて遊覧するに、たちまちにうを娘子をとめらにひぬ。花容くわようならびなく、光儀くわうぎたぐひなし。柳葉りうえふまようちき、桃花たうくわひらく。意気は雲をしのぎ、風流は世にすぐれたり。
以下略






 
 
 玉島川で遊ぶ水鳥。
                  


松浦川 玉島の浦に 若鮎釣る
いもらを見らむ 人のともしさ
大伴旅人 巻5−863

←国道323沿いにある神宮皇后を祀る玉島神社前の歌碑。
   以前は玉島川沿いにあったが河川工事のため、「御立石(みたちいし)」
   とともに現在地に移設された。



御立石。
神宮皇后がこの石の上で鮎を釣ったという。

山上憶良がこの石のことを詠んでいる。
足姫た らしひめ 神の命みことの 魚釣らすと
御立
みたたしせりし 石を誰れ見き
山上憶良 巻5−869
玉島神社の少し先、玉島川を渡るめづら橋の近く、国道323号線から北へ入った昔
ながらの風情がただよう道に鮎料理の飴源があり、入口に万葉歌碑がたっている。



玉島の この川上に 家はあれど 君を恥やさしみ 顕あらわさずありき
大伴 旅人
巻5−854
            
国道323号線を東進すると、旧七山村の中心部の滝川の集落に「鳴神の庄」という物産販売所がある。駐車場のすぐそばに鳴神公園へ渡る橋があり、その橋のたもとに万葉歌碑がある。


玉島の この川上に 家はあれど
君を恥
やさしみ 顕あらわさずありき
大伴 旅人
巻5−854
                  

観音の滝遊歩道の奥梅豆羅(おくめずら)の淵付近に大岩の万葉歌碑がある。
説明板は読めるが、岩は苔や枯れ葉におおわれ、歌の文字はほとんど読めない。
松浦川 七瀬の淀は 淀むとも 我は淀まず 君をし待たむ 大伴 旅人 巻 5−860