万葉の旅

奈呉の江

09/4/14
K10D


みなと
 寒く吹くらし 奈呉の江に 呼びかはし たづさは
大伴家持 巻17−4017
河口の風が寒々と吹いているらしい。奈呉の江で夫婦が呼び合いながら鶴がたくさん鳴いている。

大楽寺の歌碑。みなと風に水門風という字をあてている。

立山の 遠いただきの 雪ひかり 千鳥舞ひまふ 奈呉の古江に
佐々木信綱
 
中世の放生津城址に立つ放生津小学校のグランドの西、小公園の中に、佐々木信綱の歌碑がある。
佐々木信綱が万葉集の奈呉の江に思いをはせて詠んだものであろう。

あゆのあゆのかぜ いたく吹くらし 奈呉海人あまの つりする小舟をぶね るみゆ
大伴家持 巻17−4018
あゆの風(越中の方言で東風のこと)が激しく吹いているらしい。
奈呉の漁師たちが釣りをする小さな舟が漕ぎ進むのが波間から見え隠れしている。

 
放生津八幡宮境内の歌碑と八幡宮裏手の奈呉之浦の石碑。