万葉の旅

野島

07.12.7
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淡路島の西岸北部に野島はある。阪神淡路大震災の野島断層でよく知られるようになった。古代遺跡の貴船神社遺跡がある緑の道しるべ・大川公園に、野島海人像が立っていて る。この像は、松帆の浦を詠んだ長歌の、淡路島 松帆 朝なぎに 玉藻刈りつつ 夕なぎに 藻塩焼きつつ 海人あま娘子をとめをイメージして造られたという。そして、台座に は山部赤人の歌が書かれている。

朝名寸二 梶音所聞 三食津國 野嶋乃海人乃 船二四有良信

朝なぎに 
かぢ聞こゆ 御食みけつ国 野島海人あまの 舟にしあるらし
山部赤人 巻6−934




                  


                  

野島から5kmほど南下した富島に柿本人麻呂の歌碑がある。
JAの道をはさんだ隣のフェンスで囲まれている。
右に富嶋の文字の下に、歌が刻まれているというが見えにくい。
刈る 富しまをいでて 夏草の 野島さきに ふねちかづきぬ
と刻まれてというが、人麻呂の歌とは少し違っている。
左の石碑は新しいものである。

刈る 敏馬みねめを過ぎて 夏草の 野島の崎に 船近づきぬ
巻3−250








 


                          
野島の南隣が浅野で、高速道路をくぐった先の山中の浅野公園に万葉歌碑がある。2m以上の大石に長歌が刻まれている。左隣には四角い副碑が立っている。

潮さゐの 波を恐かしこみ 淡路島 磯隠かくり居て
何時
いつしかも この夜明けむと さもらふに
の寝かてねば 滝の上の 浅野のきざし 明けぬとし
立ちさわくらし いざ子ども あへて漕ぎ出む にはも静けし

巻3−388


公園の奥には紅葉の滝がある。






 

紅葉の滝への石段

滝は水量が少なかった

滝近くの不動明王