万葉の旅

岡の水門

07.7.24
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岡の水門は、遠賀川の河口付近とされている。岡湊神社付近から城山公園を望む。このあたりの川幅は500m超。
         

国民宿舎「マリンテラスあしや」のある魚見公園の展望台へ行く
途中の広場に歌碑がある。
         

魚見公園の展望台から見た遠賀川河口付近。
手前は「なみかけ大橋」、むこうに芦屋の家並み。

         
天霧あまぎらひ ひかた吹くらし 水茎の 岡の水門に 波立ち渡る 巻7−1231
空一面に霧がかかり東風が吹いて来るらしい、岡の水門一帯に波が立っている。
かつてこのあたりは岡といい、岡賀→遠賀と変化したとのこと。
         

「岡のみなと」の名前が残る岡湊神社。

夏井ヶ浜のハマユウの群生。 壁紙→こちら

千畳敷海岸から神宮皇后が矢を通したという洞山を見る。
島の真ん中に直径10mくらいの大きな穴が空いている。
千畳敷の岩場は、狩尾岬から夏井ヶ浜へと続いている。
         

このあたりの海は玄界灘であるが、万葉集には「比治奇ひぢきの灘」という名で詠まれている。
昨日こそ 船出はせしか 鯨魚いさな取り 比治奇の灘を 今日見つるかも 巻17−3893
         
北九州市八幡西区の岡田宮に万葉歌碑があり、大きな御影石に3首の歌が刻まれている。

大君の 遠の朝廷みかどと あり通ふ 
島門
しまとを見れば 神代し思ほゆ
巻3−304


柿下人麻呂が船で筑紫へ向かうときに呼んだ2首のうちの1首で、島門とは明石海峡とされているので、北九州とは関係が薄い歌である。

他の2首は、北九州市戸畑区の夜宮公園に歌碑がある「ほととぎす〜」と芦屋町魚見公園に歌碑がある「あまぎらひ〜」である。


神武東遷伝説で、日向から船出した神武は、15年をかけて難波に上陸するが、岡田宮には1年ほど滞在したという。このときに、岡の水門から出入りしたようだ。