万葉の旅

風莫かざなしの浜

2018/5/21
PENTAX K-7
                                 

大宝元年辛丑の冬の十月に、太上天皇・大行天皇、紀伊の国に幸す時の歌

風莫の 浜の白波
いたづらに ここに寄せ来る 見る人なしに
巻9−1673

風がないという浜の白波がむなしくここに寄せて来る。見る人もいないのに。

以前は田辺汽船待合所前に置かれたいたそうであるが、今は桟橋のT字路角にある。


牟婁の浦の 瀬戸の崎なる 鳴島の
磯越す波に 濡れにけるかも
 巻12−3164

この歌は、牟婁の浦ではなく、室の浦である。
この歌碑は、室を
この地の牟婁と読み替えて建立されたものである。
こんな万葉歌碑もあることを知らされた。


歌碑は、瀬戸の浦バス停そばの小公園にある。


白浜町平草原の平草原公園には、柿本朝臣人麻呂の歌4首が刻まれた歌碑がある。

み熊野の 浦の浜木綿 百重なす
心は思へど 直に逢はぬかも  
巻4−496

いにしへに ありけむ人も 我がごとか
妹に恋ひつつ 寐ねかてずけむ  
巻4−497


今のみの わざにはあらず いにしへの
人ぞまさりて 音にさへ泣きし  
巻4−498


百重にも 来及かぬかもと 思へかも
君が使の 見れど飽かずあらむ  
巻4−499