万葉の旅

次田の湯

07.8.16
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そち大伴卿おおとものまえつきみ次田すぎた温泉宿り、たづの声を聞きて作る歌一首
湯の原に 鳴く葦鶴は 我がごとく に恋ふれや 時わかず鳴く
巻6−961
温泉がわく原中で鳴いている鶴は、私と同じように、妻に恋焦がれて
時の区別もなく鳴いているのだろうか。


大伴旅人は神亀5年(728)から天平2年(730)の大宰府の長官としての在任中に妻大伴郎女を亡くしたが、その悲しみを次田の湯の原に鳴く鶴の姿に重ねて詠んだものである。

次田は現在の二日市温泉で、柳並木の温泉街の真ん中あたりに歌碑がある。


            

共同浴場「御前湯」
植え込みに、夏目漱石が明治29年(1896)に訪れた際の句碑がある。

温泉
のまちや 踊ると見えて さんざめく

大丸別荘旧玄関前、三条実美が幕末に訪れた時の歌碑。

ゆのはらに あそぶあしたづ こととはむ
なれこそしらめ ちよのいにしへ