万葉の旅

机の島

2012/10/1
EOS 7D
          

香島嶺の 机の島の しただみを い拾ひ持ち来て 石もち つつき破り 早川に 洗ひ濯ぎ 辛塩に こごと揉み
高坏に盛り 机に立てて 母にあへつや 目豆児(めづこ)の刀自(とと) 父にあへつや 身女児(みめご)の刀自
 巻16−3880

香島嶺(七尾市付近の地名)の机の島のしただみ(巻貝)を、拾って持って来て、石でつついて殻を割り、流れの速い川で洗い濯ぎ、
辛い塩水で揉んで、足付き皿に盛って、机の上に立てて、お母さんにごちそうしたかい、目豆児のおかみさん。
お父さんにごちそうしたかい、身女児のおかみさん。

七尾西湾に机島があり、ここではないかとされている。種ヶ島という小さな島の南に、さらに小さな机島がある。


熊木川河口から見た机島。左端が能登半島の小谷鼻、つづいて種ヶ島、そして机島。右手遠くに見えるのは能登島大橋。
 



机島には犬養孝先生揮毫の歌碑があるそうだが、船をチャーターしないと渡れない。
いまでも「しただみ」が採れるが、あまり食べられていないという。調理方法も簡単で、塩ゆでにして中身を取り出して食べるそうだ。
ここではカキの養殖が行われている。


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